今回紹介する記事は
2024年2月6日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【「テロの誘惑」】


というタイトルで、
専門記者大治朋子氏が、
絶望感・閉塞感がまん延する社会では、
過激思想がより「説得力」を増し、
テロを美化する流れが生まれやすいことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について
(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 1970年代半ばに連続企業爆破事件を起こした過激派「東アジア反日武装戦線」に属するグループのメンバーだったという男性が先日、
現れた。

指名手配中の桐島聡容疑者だと告白したその男性はその後、
神奈川県内の病院で死亡したという。

 戦線は反植民地主義、
反帝国主義を掲げる組織だった。

日本は過去の「侵略戦争」を自省もせず、
再び東アジアなどで「企業侵略」、
植民地的支配を続けていると批判。

「合法左翼」は手ぬるいとして、
武装闘争を掲げた。

 そんな戦線が1974年に出した地下出版物「腹腹時計」は、
いわば組織のバイブルだった。

 個人の心構えなら、
近所での付き合いは「浅く狭く」、
あいさつは欠かさぬようにと説く。

飲酒は「油断」を生じさせる最大の敵。

「ゲリラ兵士」として保秘を徹底し、
「闘いに要求される健康状態を常に保て」
と教える。

 民族派団体「一水会」を創設した作家の故・鈴木邦男氏は、
著書「テロ 東アジア反日武装戦線と赤報隊」で、
警察との関係や機密保持において「ルーズ」になりがちな右翼には、
学ぶべきところも多々あったと書いている。

 また腹腹時計には、
「爆弾教本」としても知られる。

爆弾闘争は「効果的」なのだという。

ただし、
「巻き添え」を最小限にするため、
火薬の量や置き場所には工夫が必要だと唱える。

とはいえ現実には、
必要以上に強力な爆弾を使い、
多数の犠牲者を出す事態も招いている。

「理念」に行動が追いつかない、
どこか稚拙な組織でもあった。

 そのちぐはぐさの原因かは分からないが、
腹腹時計は既存の組織の内部文書を下敷きにしたものだったという。

「合法左翼」の「堕落」をあざけりながら、
その経験値を拝借していたようだ。

 戦線の誕生と活動は、
世界各地のテロ組織の盛衰をどこかほうふつとさせるものだった。

急速な世直しを掲げて生まれた組織が一定になると、
不満を抱く過激な分子がさらに原理主義的な思想を掲げて分離独立する。

より明確な社会変革を求め、
過激な暴力に訴える。

 その危うさを先の著書「腹腹時計」でこう書いてある。

「『合法運動では何も変わらない。

直接行動しかない』と思いつめる人」が「怖い」。

戦線は往々にしてテロに「悲壮な美学」を見いだす。

そんな「『テロの誘惑』が一番恐い」。

 合法的な方法では変革を望めないという絶望感、
閉塞感がまん延する社会では、
テロを美化する流れが生まれやすい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

「理念」に行動が追いつかない、
どこか稚拙な組織に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

桐島聡容疑者は、
逃亡激において警察に粘り勝ちした。

個人の心構えなら、
近所での付き合いは「浅く狭く」、
あいさつは欠かさぬようにと説く。

飲酒は「油断」を生じさせる最大の敵。

「ゲリラ兵士」として保秘を徹底し、
「闘いに要求される健康状態を常に保て」
と教える。

絶望感・閉塞感がまん延する現代においても、
未だ通じそうな腹腹時計の教えである。

付き合いは浅く狭く、
あいさつは欠かさぬよう、
闘いに要求される健康状態を保て。

個人的に良いと思えるものは取り入れようと思う。


(4)今後、どうするか?    

・大治朋子氏に関する記事をスクラップする。

・腹腹時計の教えに関心を持つ。

・健康状態を第一とする。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

大治朋子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。


腹腹時計の教え、
現代だからこそ知る必要があると思います。


皆さんも、
腹腹時計に関心を持ちましょう。

テロに傾きやすい今だからこそ、
対策として知っておいた方が良いと思うからです。