今回紹介する記事は
2023年8月25日付けの
 
「北海道新聞」の記事です。
  
【AIは教えてくれない 読書の底知れぬ快楽】


というタイトルで、
作家藤原智美氏が、
読書感想文を書く目的は、
「読書の習慣化」であることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 雑誌の連載で、
取材のため小中学校や学習塾に足を運んでいる。

話を聞くのは、
おもに国語の先生たちだ。

 最近、
たびたび耳にするのは、
チャットGPTという生成人工知能(AI)への不安である。

危惧といってもいいだろう。

 この新しい技術を教育現場でどう扱うか、
実に悩ましい問題だという。

 例えば、
こんな例がある。

 夏休みも終わりが近づくと、
宿題の読書感想文に頭を抱える児童、
生徒がたくさん出る。

 普段から読書の習慣がない子は、
課題の本を読むことそのもの学業となる。

長い文章に手が出ないのだ。

 そして本を読まないまま、
結局、
夏休みが終わる。

というのが、
昨年末までのこと。

 今年は、
本を読まずに、
AIに感想文を書かせてしまう子が出てこないか。

そんな心配をする教育関係者もいた。

 私は試しに生成AIを使ってみた。

まず、
ネットを利用して、
本のあらすじを調べる。

よく知られた名作だと、
詳細な場面描写を含むようやくが公開されていることもある。

 これをコピーして、
AIとチャットしながら、
感想文を作ることは、
さほど難しくはなかった。

小学生でも、
親の助けがあればなんとかやれそうに感じる。

 私がAIにつくらせたしっかりと整った文体では、
担当の先生がよく目をこらせば、
AIを使って書いた、
と疑われるだろう。

 しかし、
手っ取り早く宿題をすませたいという子どもは、
使ってみるかもしれない。

 いうまでもないことだが、
私は子どもたちが、
本を読まず、
すべてAI任せで、
読書感想文をつくることに反対だ。

 課題本を手に取ることもなく、
AIに丸投げしてしまうのでは、
感動文を提出させる意味はない。

 日本で最大の「青少年読書感想文全国コンクール」には、
毎年、
200万編もの感想文が集まってくる。

応募を夏休みの宿題の一つ、
としている学校も多い。

 コンクールの開催趣旨の冒頭には、
「子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、
読書の楽しさ、
すばらしさを体験させ、
読書の習慣化を図る」
と書かれている。

 読書感想文を書く目的は、
第一に「読書の習慣化」にあるのだ。

 もしも、
本を読まないで感想文ができてしまうのであれば、
読書の楽しさを味わうことなど、
とうていできない。

 本を読むすばらしさを体験しないままでは、
読書の習慣かもむずかしいだろう。

 多くの児童・生徒にとって読書は、
学習活動の一つにすぎないのかもしれない。

 だから、
自由時間を読書にあてる喜びを全く体験しないまま、
卒業してしまう子も多い。

 若者の本ばなれが言われるようになって、
ずいぶんたつ。

読書を楽しむという文化が、
この社会から消えてしまいそうにも思える。

生成AIは、
それを加速させるかもしれない。

 はたして、
止める手だてはあるのだろうか。

 若いころ、
夜が明けることも気づかず本のページをめくり、
読後、
あまりの興奮に眠れなかったことがあった。

読書は底知れぬ快楽を与えてくれた。

 今も、
考えがまとまらず、
原稿が書けないとき、
パソコンのスイッチを切り、
古い愛読書に手を伸ばす。

 と、
それまでのあちこちに散乱する意識、
ざわついた思考が、
不思議と収まり、
気持ちが和らぎ、
心が落ち着くのを案じる。

 本を手にすることをやめることはないだろう。

 読書の喜びを知る世代の責任でもあると思う。

 若い世代の中にも、
読書という文化を引きつぐ人が、
たくさん現れることを願っている。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

読書の重要性について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

病院の待ち時間に、
以前読んだ紙の本を再読することにした。

すると、
時の過ぎることの早いこと。

病院にいたのは正味約1時間半だが、
大半を読書に費やしたものの苦痛はない。

むしろ、
心地良さを久々に味わえた気がした。

普段通勤時や空き時間は、
スマートフォンで新聞記事や趣味事のネット検索が常態化している中で、
読書の重要性を感じる時であった。

記事を通して、
読書は心を落ち着かせることは共感できた。

教育先進国スウェーデンでは、
紙の本と手書きに戻りつつある記事を散見したことがある。

原点回帰。

アナログは、
やはりそう安易に手放してはならない重要なことなのではと思えてならない。


(4)今後、どうするか?    

・藤原智美氏に関する記事をスクラップする。

・読書に関心を持つ。

・紙の本での読書を日々の生活に取り入れる。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  
紙の本を読む機会を随時増やそうと思います。

皆さんも、
読書の喜びを味わって下さい。

貴方を助ける方法が見つかるかもしれません。