今回紹介する記事は
2024年1月9日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【見る、聞く、つなぐ】


というタイトルで、
専門記者大治朋子氏が、
大事な人を支える術について、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 能登半島地震から1週間がたった。

 深刻な出来事に見舞われた人への支援の一つに、
「サイコロジカル・ファーストエイド(PFA=心理的応急処置)」というものがある。

専門家に限らず、
一般の人が誰かを支えたい時にも使えるアプローチだ。

 世界保健機関(WHO)のガイドブックによると、
「支援を押しつけたり、
相手の心に踏み込んだり、
でしゃばる」
ことはよくない。

出来事について無理やり話をさせよとしてもいけない。

 個人的に悔いていることがある。

神戸支局の記者だった1995年1月、
阪神大震災が起きた。

やがて授業が再開され、
ある小学校教諭が教室で児童に震災の絵を描かせた。

私はこの様子を取材した。

 今思えば、
これはいろいろな意味で問題があった。

自身を思い出したくない子どももいただろう。

教諭の指導は配慮に欠けるところがあった。

部外者の私が取材していたことも適切ではない。

 ただ当時は、
むしろ「望ましい」と捉える専門家も少なくなかった。

 転機が訪れたのは、
2001年の米同時多発テロ事件後だとされる。

心のケアについての研究が世界各地で進み、
人間にはそもそも自分で心身を復元する力(レジリエンス)がある、
という考え方が広がった。

ただしその能力も使い課と多も人それぞれ。

だからその人のペースを尊重しながら、
いかに効果的に復元力を引き出すかに支援者は力を注ぐべきだという。

 ちなみにWHOのガイドブックは、
PFAを実践するうえで大事なキーワードは、
「見る・」「聞く」・「つなぐ」だとしている。

 「見る」は相手の安全や、
どのような要望、
ストレスを持っているかを確認すること。

「聞く」は相手に寄り添い、
何が必要か、
心配かを聞き取り、
気持ちを落ち着かせる手助けすること。

「つなぐ」は相手を各種支援サービスや情報、
他の支援者らと結びつけ、
最終的には自分で問題を解決できるように支えていくこと。

 支援する側はつい何かを「やろう」としてしまいがちだが、
穏やかなたたずまいで、
ただそばに「いる」だけでも、
大きな支えになるのだという。

 日本では市民向けのPFA研修を開催する自治体や大学なども増えつつある。

大事な人を支える術を学んでいきたい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

サイコロジカル・ファーストエイドとレジリエンスに関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

サイコロジカル・ファーストエイド(PFA=心理的応急処置)という言葉に関しては、
この記事で初めて知った。

「見る」・「聞く」・」「つなぐ」の重要性は、
言うは易く行うは難しである。

「支援を押しつけたり、
相手の心に踏み込んだり、
でしゃばる」

こっちはしばしば見聞する。

ただ、
今年の震災において、
ボランティアで被災地に迷惑がかかるから行くなと吹聴した輩は、
別次元で考える必要があると考える。

レジリエンス(自分で心身を復元する力)という言葉は、
社外セミナーで受講して知った。

やはり、
能力も使い方も十人十色のため、
その人のペースを尊重しながら、
いかに効果的に復元力を引き出すかが求められるという。

穏やかなたたずまいで、
ただそばにいるだけでも、
大きな支えになる。

この考え方は忘れないでいたい。


(4)今後、どうするか?    

・大治朋子氏に関する記事をスクラップする。

・PFAやレジリエンスに関心を持つ。

・大事な人を支える術を学ぶ。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

大治朋子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。


市民向けのPFA研修、
受講してみたいものです。


皆さんも、
深刻な出来事に見舞われた人への支援に関心を持って下さい。

「見る」「聞く」「つなぐ」は、
引いては支援者たちも守ることになるのではと思います。