今回紹介する記事は
2023年11月2日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【「明治の日」という政治運動】


というタイトルで、
東京学芸部吉井理記氏が、
1世紀以上前の過去にすがる運動は
やはり奇妙というほかないことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 奇妙な政治活動が続いている。

祝日法を改め、
11月3日の「文化の日」を「明治の日」にしようというのだ。

2011年設立の民間団体「明治の日推進協議会」がその中心にある。

昨春には超党派議員連盟もできた。

 明治天皇が生まれたこの日は、
祝日の「明治節」だったが、
戦後、
連合国総司令部(GHQ)の勧告で、
日本国憲法公布を記念する「文化の日」に衣替えして今に至る。

同会は、
<明治に対する国民の思いを蘇らせ…我が国の近代史を振り返る契機としたい>(ホームページより)のだそうだ。

 会長の田久保忠衛は右派団体「日本会議」の会長である。

会の要職に連なる大原康夫・伊藤哲・百地章・小堀桂一郎も、
やはり日本会議の要人だ。

議連会長の自民党・古谷圭司は、
日本会議国会議員懇談会の会長である。

戦前の軍部に影響を与えた宗教団体「国柱会」の関係者もいる。

僕は彼らの発言をチェックしているが、
戦後日本を否定的に見る人が少なくない、
ということは言えると思う。

 作家・司馬遼太郎は維新~明治期を描いた作品が多いものの、
「明治礼賛」かと言えば、
話はそう単純ではない。

 司馬は本紙のインタビューで、
「明治の教訓は何か」と問われ、
「教訓は引き出さない。

明治を思いおこして、
今日のわれわれ市民にむかってかくあるべしというのは誇大妄想であり、
一種の家父長悲壮主義だ」
と一蹴した。

「私は戦後が好きである。

ひょとすると、
これを守らねばならぬというなら死んでもいいと持っている」
とも述べている。

 前出の議連設立総会では、
「明治の日を誇りの持てる国をもう一度つくるためのメルクマールに」
との声も上がった。

彼らが誇るのは、
戦後の日本国ではなく、
明治期の大日本帝国なのか。

現実の日本ではなく、
1世紀以上前の過去にすがる運動は、
やはり奇妙というほかない。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

日本会議の異常さを垣間見ることについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

民間団体「明治の日推進協議会」

田久保忠衛・大原康夫・伊藤哲・百地章・小堀桂一郎…
百地章くらいしか名前を見かけたことはないが、
全員日本会議要職…。


議連会長の自民党・古谷圭司は、
日本会議国会議員懇談会の会長。

戦前の軍部に影響を与えた宗教団体「国柱会」の関係者もいる。

明治復興を掲げるアホ集団がいることは知っていたが、
彼ら(女性がほぼいない)の復古主義は時代錯誤甚だしい。

誇るのは戦後日本ではなく、
大日本帝国。

高齢者ネトウヨ運動ここに極まれりである。


(4)今後、どうするか?    

・吉井理記氏に関する記事をスクラップする。

・「明治の日推進協議会」の動きに関心を持つ。

・日本会議に関する記事を見落とさない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

吉井理記氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

新聞が表立って書かない日本会議に関して、
珍しく紹介した記事です。


皆さんも、
日本会議の記事に関心を持ちましょう。

とんちんかんな危険思想者達が、
この国の権力を牛耳っていることを国民はより知るべきであります。