今回紹介する記事は
2023年10月31日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【記者会見の作法】


というタイトルで、
専門記者大治朋子氏が、
会見で団結、
報道で競争、
は重要な原則であることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 旧ジャニーズ事務所が開いた記者会見で、、
指名する記者の「NGリスト」を作成していた問題に触れておきたい。

事務所は専門のコンサルティング企業に会見の運営を任せていたという。

 事務所はこれまでメディアに対し、
「好ましくない」報道をされようものなら、
「今後、
おたくとの仕事はやめてもいい」
という姿勢でやってきた。

今回、
専門の企業に会見の仕切りを依頼したと聞いて、
やはりメディアをコントロールしようとするクセから抜け出せないのでは、
と感じた。

 ただ欧米では、
記者会見の主催者がそのやり取りを自分たちに有利な形で運ぼうとするのは、
ある意味当然のような感覚で受け止められているように見える。

 例えば英語には、
「スピンドクター」という表現がある。

情報にスピン、
つまり「ひねり」をかける専門家という意味だ。

1984年10月、
ニューヨークタイムズ紙が初めて使った表現とされ、
政治家や企業が優秀なスピンドクターを雇って情報を操作しようとするのだという。

 日本でも世論操作がないわけではないが、
あまり公然とはやらない。

「卑劣」といった印象が強く、
主催者もできるだけそうみられないように注意を払う。

そんな文化を理解せず、
「NGリスト」なるものを会場に持ち込むようなずさんなまねをしたのだから、
この専門企業は日本の文化をあまり理解していなかったのかもしれない。

 とはいえ個人的には
記者会見で重大な「新事実」が明らかにされたという記憶があまりない。

ただ近年は、
インターネットで同時配信されることも多く、
良くも悪くも会見場の雰囲気が世論に大きな影響を与える。

先の会見でいえば、
荒らす総会屋まがいの怒号まで飛び交い、
その物々しさが、
会見者や記者への賛否にもつながった。

 その場の雰囲気こそが、
視聴者の印象、
ひいては世論を形成していくという想像力がいずれの側にも欠如していたように思う。

 「1人1問」のルールなど受け入れるべきではないが、
仮に押しつけられたとしても、
重要な質問なら相手が答えるまで、
記者が団結して何度でも食い下がる姿勢(米国のホワイトハウス記者会見では時々見かける )が重要だ。

それが視聴者の共感を呼び、
追及の手を後押ししてくれることもある。

 会見で団結、
報道で競争、
は重要な原則だ。

メディアの仲間割れは追及相手を利するだけでなく、
問題の解決を遅らせる。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

メディアの重要な原則に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

内閣官房長官記者会見や首班会見同様にやればいいんや、
と思って取り仕切った記者会見は、
残念ながら同じように乗り切ることはできなかった旧ジャニーズ一派。

日本でも世論操作がないわけではないが…、
とこの記事にあるのだが、
具体例を紹介していただきたい。

スポーツの日本代表戦で、
マスゴミが「絶対に負けられない戦い」と煽るのもその一つなのだろうか。

とある集会において、
「1人1問」ルールなどを導入することは許されないと豪語していたくせに、
最後の質疑応答においては、
司会者がへらへら笑いながら「1人1問」ルールを声高に叫んだ某地方新聞。

会見で団結して何度でも食い下がる姿勢もせず、
報道は横並びの金太郎飴、
仲間割れと見せかけてのズブズブ関係…。

マスメディアは権力者にコントロールされるというクセから抜け出せない、
というより甘受していると思うのは自分だけだろうか。


(4)今後、どうするか?    

・大治朋子氏に関する記事をスクラップする。

・記者会見の作法に関して関心を持つ。

・会見では団結、報道では競争の重要な原則を忘れない。
…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

大治朋子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。


「NGリスト」や情報操作に関して、
典型例を新聞がもっと世に広めてほしいものです。。

皆さんも、
メディアの原則を忘れないで下さい。

会見で団結、
報道で競争、
他の分野にも共通することと思われます。