今回紹介する記事は
2023年9月28日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【木原稔と「教育勅語」】


というタイトルで、
東京学芸部吉井理記氏が、
国民主権の現憲法下で選ばれた政治家でありながら、
今なお教育勅語を崇めている人間が防衛大臣に任命されたことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

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始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 新防衛大臣に木原稔が就任したことに、
少なからず驚いた。

 2016年に取材した。

永田町の事務所には、
教育勅語の全文と三島由紀夫の「行動」の揮毫を掲げていた。

木原稔は、
「尊敬している」と話した。

 一時期、
専門家の教えを受けつつ、
教育勅語のことをかなり調べたことがある。

直後は天皇主権下の1890年に出された。

明治期ですら、
勅語ににじむ皇国史観は問題視された。

1895年には西園寺公望が「古く偏った考え」などと批判し、
明治天皇も指摘を受け入れて、
「第2次教育勅語」の起草を命じたほどだ。

 これは西園寺の病気で実現せず、
勅語は戦後の1948年になって衆参両院で排除・執行が決議された。

木原稔は国民主権の現憲法下で選ばれた政治家でありながら、
今なお教育勅語があがめている、
という点は留意しておきたい。

 三島は1970年に「楯の会」会員と陸自施設に押し入り、
自衛隊に憲法改正のための決起を呼びかけた。

三島を尊敬するのは自由だが、
自衛隊を監督する木原稔が、
三島の「行動」までも尊敬するのかどうかは気になるところだ。

 もう一つ、
知られざる重大な問題がある。

木原稔が自民党青年局長だった2014年10月2日、
支援者向けの動画kで会見の国民投票についてこう述べた。

<子供たちにどうして改正をしなければいけないのか、
そして自主憲法というものを日本人の手でやはり作り上げていかなければいけないか、
これは学校で教えてもらうしかない。

そういったことを教育の現場に持ち込んで、
子供たちに正しい理解をしてもらうという作業も同時並行で進めていく。

これは文部科学省に指導して、
やっていかなければいけないことでもある>

 改憲のために省庁を「指導」するという。

防衛省にもそうするのか。

役所、
公務員の政治的中立の原則を破壊する発言である。

 熊本出身の木原稔はかつて、
水俣病未認定患者の救済に向け、
自民党内で汗を流した、
と聞く。

素晴らしい仕事だと思う。
しかし、
これとそれとは話が別だ。

 木原稔が本当に防衛大臣にふさわしいのか。

まず国会での説明を聞きたい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

三島由紀夫を尊敬する改憲野郎が防衛大臣であることについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

木原稔が防衛大臣になり、
ある意味でよかったとする意見がある。

これで自民党青年局長時代のように、
好き勝手なことができなくなるからとのこと。

卑しくも防衛大臣という閣僚であれば、
改憲の国民投票に関して、
子供たちに教育の現場で自主憲法について、
文部科学省に指導していく(キリッ)!
なんて簡単に言えない。

支持率と両天秤にかけられたら、
クビを切られかねないからだ。

そういえば能登半島地震において、
自衛隊のありがたさは報道されるが、
木原稔に関してはほとんど触れられないのは気のせいだろうか。


(4)今後、どうするか?    

・吉井理記氏に関する記事をスクラップする。

・木原稔と教育勅語に関して関心を持つ。

・改憲のために省庁を「指導」すると息巻く改憲野郎がどうなるか現状を見る。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

吉井理記氏の記事は、
以前も紹介しました。

三島由紀夫崇拝論者であり、
改憲のために省庁を「指導」するとイキる木原稔が、
防衛大臣を務められるか国民が監視する必要があります。


皆さんも、
木原稔の言動に関心を持ちましょう。

現憲法下で選ばれた政治家でありながら、
教育勅語を崇めることを豪語する改憲野郎が、
国権の最高機関には少なからず存在するのですから。