今回紹介する記事は
2023年11月18日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【ヤジと民主主義】


というタイトルで、
専門編集委員伊藤智永氏が、
肝心の見えない悪意を阻止できない警備・公安とは何だろうということについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 街頭遊説中の安倍晋三に「アベやめろ」と叫んだ男性が、
警察官たちに力ずくで聴衆から離れた場所へ連れ出され、
過剰警備じゃないかとニュースになったことがある。

2019年参院選、
現場は札幌市。

近くで女性も1人、
同じ目に遭った。

 あれは何だったんだろうと気になっていた。

というのは、
2人が「表現の自由の侵害で違法警備だった」と裁判に訴え、
札幌地裁で認められた。

ところが直後に安倍晋三が銃殺され、
右派メディアやネットが、
「警察が萎縮し警備が手薄になったせいだ」
と判決批判を始めたからだ。

 岸田文雄襲撃事件が起き、
批判は勢いづく。

控訴審判決で札幌高裁は、
女性への警備は自由の侵害だったが、
男性への警備は違法だったと訴えを退けた。

まさか。

 北海道放送(HBC)が4年も追跡取材を続け、
知られざる「排除」の実態を掘り下げていた。

テレビ放映できなかった映像も加えた映画、
「ヤジと民主主義 劇場拡大版」が公開される。

メディア向けの試写を見た。

 男性は「言葉を届ける方法が他になかった」と語る。

女性は目の前の後継に義憤を感じ、
「増税反対」と声をあげた。

同じ日、
市内各所で何人もの市民が同じように発声を制止されたという。

年金不安を「ですます調」で訴える新聞次第の厚紙を用意し、
黙って掲げようとした年配女性たちも、
警官につきまとわれ、
できなかった。

 警察は何がしたいのか。

思い出すのは東京都議選である。

安倍晋三が秋葉原で「アベやめろ」のヤジと横断幕の一群に、
「こんな人たちに負けるわけにはいかない」
と声を張り上げた一件だ。

 7年間も首班秘書官だった大石吉彦は、
2019年参院選時の警察庁警備局長。

組織的な指示か忖度があったのだろうか。

開示された公文書が黒塗りのため真相は分からない。

大石吉彦が、
安倍晋三銃殺時にSPを派遣していた警視総監だったのも因縁めく。

 重大な危害を企てる者は、
分かりやすく声をあげたり標語を掲げたりなどしない。

会場整理に人手を割きすぎて、
肝心の見えない悪意を阻止できない警備・公安とは何だろう。

 安倍晋三銃殺犯はネットに膨大な書き込みをしていた。

警察はテロ防止目的でネット上の治安情勢を常に監視・分析している。

何を見ていたのか。

「イスラム過激派ばかり警戒していて全く気付かなかった」のだそうだ。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

肝心の見えない悪意を阻止できない警備・公安について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

「こんな人たちに負けるわけにはいかない」

秋葉原でヤジと横断幕相手に大声でほざいて東京都知事選惨敗の教訓か、
ヤジを飛ばす相手に警察権力を使って妨害するようなことを常態化するも、
肝心の見えない悪意を阻止できず銃殺された政治家安倍晋三と、
後世の歴史に残してほしい。

加えて、
安倍晋三が銃殺されたから、
表現の自由の侵害で道警による違法警備という地裁判決が、
高裁判決で道警の警備は適法と覆される司法の腐り具合も後世に残してほしい。

大石吉彦の因縁を紹介されているが、
安倍友山口敬之のレイプ揉み消しをした中村格が、
銃殺当時警察庁長官であったことも忘れてはならない。

警察は何を見ていたのか。

「過激派ばかり警戒していて全く気付かなかった」

ヤジやプラカード相手につきまとうことばかりに執心して、
大失態の度に今後もこんな言い訳が続きそうな予感がする。


(4)今後、どうするか?    

・伊藤智永氏に関する記事をスクラップする。

・道警ヤジ排除裁判に関心を持つ。

・警察が暴力装置になることを忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

伊藤智永氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

反知性者が最期まで、
最高法規を壊す一例であります。

皆さんも、
道警のヤジ排除に関心を持って下さい。

三権の歪んだ構造を糺すのは、
誰でもなく国民である私たち一人ひとりなのですから。