病気について知る際に意外と役に立つ資料 | 道新聞スクラップノート
【図書館徹底活用術 第2章 もっと効率が上がる!館内徹底利用術 14 病気について知る際に意外と役に立つ資料】
●家庭の医学・くすりの事典でスピーディーに調べる
・専門用語の多い医師の診断を聴いても理解が至らず、
薬や病気についてもう少し詳しく知りたければ、
自然科学の医学のコーナーより、
NDCで598「家庭衛生」
に分類される『家庭の医学』などがシンプルで役立つ。
・処方箋にある薬の名前を図書館の『くすりの事典』などで調べれば、
その効果や副作用について知ることができる。
・自分や家族の病を知った時、
センシティブな問題ゆえ自宅に資料を置けないこともあるが、
図書館で閲覧すればそのような懸念もない。
・レファレンスサービスも活用し、
最新情報を調べよう。
●医学書や実用書にはない情報が得られる闘病記
・自分や家族が重い病気にかかった時に知りたいのは、
同じ病気にかかった人の話だ。
・当事者たちの貴重な体験が記録されているのが、
闘病記というジャンルだ。
・闘病記は、
医学の専門書だけでは知ることができない、
患者の日常の詳細を教えてくれる。
・闘病記は必ずしも医学的に根拠のある内容であるとは限らないため、
病院では参考資料として取り扱われない傾向にあり、
中小規模の書店だと置かれていないことも多い。
・図書館でこそ振れやすいジャンルだといえる。
・通常、
闘病記は、
916「記録・手記・ルポタージュ」
という分類がなされていることがほとんどだが、
ニーズが多いため、
コーナーを作ったり、
企画展示などの形でまとめている図書館も多い。
・病気の当事者でなくとも、
闘病記を読むことで、
生や死について考える機会を与えるという効果もあり、
闘病記の読書を薦める医師もいる。