【情報資源組織論 8.シソーラスの概要】



分類結果への索引語の付与

・図書館における索引語は、
分類表や件名標目表と並び、
統制語システムを利用するのが通例である。

件名標目の種類と標題形式

・『基本権名標目表』を指向するものであり、
今後の検討が期待される。

シソーラスと件名標目標はどちらも件名標目

・情報資源の取り扱っている主題・テーマ・領域を表現する「ことば:名辞」のなかから、
当該情報資源を検索するのに有用な「ことば」を「ディスクリプタ」(「記述子」)と呼ぶ。

「統制」の仕方

・対象となる学問領域等で使用されている用語について、
厳密に分析定義を行い、
その結果に基づいて関連する「ことば」同士の関係づけを検討し、
上下関係などを設定s知恵リスト上で表現している。

・件名標目もディスクリプタも、
それぞれの表のなかでは五十音順あるいはアルファベット順に並べられるが、
関連する「ことば」相互の関連において、
より広がる可能性を持った構造となっている。

「ことば」同士の関係

・上位語(BT:broader term)・下位語(NT:narrower term)・関連語(RT:related term)によって関係が示されている。

・「こどば」同士の関係を示すという点で、
「ことば」の世界を広げる機能を備えているといえるだろう。

・TT(top term:最上位標目)とUF(use for:直接参照あり)・SA(see also:参照注記)を設定し、
件名標目表から展開を準備したものとなっている。

検索機能と関連して

・リスト上の「ことば」とするときに、
件名標目表とでは大きく差異が生まれてくる。

・「事後組み合わせ式」を前提としており、
それぞれの「ことば」を両方ともディスクリプタとして扱い、
検索の過程において論理的あるいは機械的に組み合わせることで所期の目的を果たそうとする。

OPAC検索に関連して

・現状においては、
事前組み合わせ式を採用し「ことば」の順序に影響されやすい件名標目による検索よりは、
事後組み合わせ式としている方が利用される可能性は高くなっている。

・上位語によって、
下位語を含み込んだ検索ができる仕組みが検索システムに酔て備えられている場合が多い。

・『基本件名標目表』の第4版では、
試行を明らかにすることとなったである。

国立国会図書館件名標目表(NDLSH)

・『基本件名標目表』の第4版で試みられた、
試行をも目指しているようである。