今回紹介する記事は
2021年12月23日付けの
     
「毎日新聞」の記事です。
      
【SOS見過ごさないで [繰り返される過労自殺]】


というタイトルで、
大津支局戸上文恵記者が、
「ひとの命より大切な仕事はない」という遺族の訴えと、
長時間労働と精神的な苦痛に対する法整備が求められることについて、
紹介しております。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 東証1部上場企業の男性社員が4年前、
長時間労働の末に自ら命を絶った。

林道に止められた車の中で、
幼い長女とともに遺体で見つかった。

「業務負担を減らしてほしい」。

男性はそう会社に訴えていた。

なぜ
過労死や過労自殺は繰り返されるのか。

SOSが見過ごされないよう、
国や企業は労働者が相談しやすい環境づくりを急ぐべきだ。

 男性は、
工作機械メーカー「ゾディック」の社員だった大泉共生さん。

 同僚の異動により、
通常2人で担当する業務を1人でやるようになった。

亡くなる直前の時間外労働は、
月123時間。

さらに残業代を不正請求しているなどと、
ぬれぎぬを着せられ、
上司に詰問された5日後の悲劇だった。

 自殺は長時間労働でうつ病を発症したためだとして、
労災認定された。

会社が遺族に解決金を支払うことで和解が成立したが、
遺族が求めても、
直接の謝罪はなかった。

 「ごめんなさい つかれっちゃった」。

車内から見つかった遺書には、
そうつづられていた。

7歳の娘愛菜さん手紙には、
大好きだった家族の絵が添えられていた。

「死ぬまでこのつらさは続く。

会社には何を壊したのか分かってほしい」。

涙ながらに語る妻の言葉に、
胸が痛んだ。

 私が労働問題に関心を持ったきっかけは、
31歳の若さで命を落としたNHK記者、
佐渡美和さんの死だった。

首都圏放送センターの記者は過労死し、
翌年労災認定された。

亡くなる前、
東京都議選などの取材を担当し、
直前1カ月の残業時間は159時間に達した。

私も同じ年に入社で、
同じ時期に都議選を取材しただけに、
人ごととは思えなかった。

事件取材では昼夜を問わず現場を走り回り、
体調を崩したこともある。

それでも仕事を続けてこれたのは、
周囲に悩みを気軽に相談できる人がいたからだ。

 母恵美子さんが講演で大阪を訪れ、
「人の命より大切な仕事はない」
と訴えた。

講演後に声をかけると、
見ず知らずの私を気遣う言葉をかけてくれた。

労働問題を記事で取り上げ、
悲劇を少しでも減らしたいと心に誓った。

 過労死や過労自殺の問題を取材すると、
亡くなる前にSOSを発していた人もいた。

「息をするのもしんどい。

上司が怖い」
と漏らして自殺した薬局勤務の女性は、
給食を支持する医師の診断書を会社に示した。

「会社の奴隷みたいだ」
と言い残したトヨタの社員は、
上司のパワハラについて社内の相談窓口に相談していたが、
情報共有されなかった。

 近年、
法整備は進んでいるように見える。

過労死や過労自殺の防止を国の責務とする過労死等防止対策推進法が施行され、
働き方改革関連法は、
罰則付きで残業時間の上限を設けた。

改正労働施策総合推進法は、
パワハラ防止対策を企業に義務付けた。

 しかし、
厚生労働省のパワハラ実態調査では、
対策の不十分さが浮かぶ。

被害を受けた後に、
「何もしなかった」
と回答した人は3割5分強に上り、
その理由は、
「何をしても解決にならないと思ったから」
が7割弱でトップだった。

勤務先に被害を伝えた人も、
5割弱が、
「(会社は)何もしなかった」
と回答した。

 参考になるのは、
遺族との和解が成立したトヨタの再発防止策だ。

社員の自殺を報道し、
社長の豊田章男は遺族を訪れて謝罪し、
パワハラと自殺の因果関係を認めた。

和解には、
匿名での通報も受け付けるなど、
相談体制を強化し、
パワハラを把握した場合は、
外部の弁護士を交えて丁寧に調査することなどが盛り込まれた。

 問題では、
長時間労働に加え、
上司の叱責や同僚の嫌がらせなど、
精神的な苦痛を受けているケースが多い。

国は企業が実効性のある対策を講じているかチェックし、
怠っている場合は罰則を科すなどの法整備も検討すべきだ。

「二度と同じことが起きてほしくない」
という遺族の願いに、
正面から向き合ってほしい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

過労自殺と相談体制の構築の重要性について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

短い人生から学んだことの一つに、
季節の変わり目は、
災厄に巻き込まれやすいということがある。

加害者による単なる思い付き・悪戯したいという嗜虐性・幼稚な言動から、
端を発する。

やられる方はやめろと毅然と言う。

すると、
逆ギレして罵詈雑言・人権侵害の暴言暴力・周囲と結託しておはじきをする。

まさに反知性なグズのやることなのだが、
そう言う奴に限って、
上司のお気に入りである暴力野郎だったり、
権力を付与されながらも脳みそに焼きが回った老害だったりする。

前者の輩が上司になったのが丁度八年前、
五体不満足になる前に即刻退職した。

後者の輩が事業主の座に恋々としがみつく組織に所属して、
あと二カ月強で八年になる。

よくも八年も持ったと思うが、
前職よりはましだということと、
理不尽な暴虐を強いられたら、
訴える相手や場所があったからであろう。

組織は残念ながら何年間も観察するに変わりそうにない。

息子を社長職に就かせて、
自分はアドバイザーやらオブザーバーやらほざきながら、
好き勝手しゃしゃり出る。

売上が悪ければテメェらの首を切ると平然と口にする。

真偽も確かめないで噂話を聞いて真に受けて、
社員を嬲りものにする。

だましだましやってきたが、
自分の心身はもう限界である。

その証拠に、
病院に通う度に、
いつ休んでいるんだと言われる始末である。

残業代ゼロ法案審議の際に、
過労死遺族を目前にして、
嘲笑する自(分棄)民党最大派閥の反知性派の写真をご覧いただきたい。

加藤六月の娘婿と安倍晋太郎のドラ息子に至っては、
生涯忘れないだろう。

こんな輩共に心酔する愚か者達が、
弱い者をいじめることに快感を得る下衆だったり、
金と時間に余裕のある富裕層だという現実を目の当たりにしていると、
正直仕事ひとつに対しても真面目に取り組むのが嫌になる。

惰性に流されぬよう努めるも、
特に季節の変わり目は、
注意が必要である。

元気なうちに最低三つ、
駆けこむことができる場所を確保しておきたい。


(4)今後、どうするか?

・過労自殺対策に関する記事をスクラップする。

・自律神経に関する本を調べる。

・自分の身を守ることを疎かにしない。


今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。

春は始まりであると同時に、
終わりの季節でもあります。


皆さんも、
季節の変わり目こそ、
いつも以上に心身を労わって下さい。

明るいことばかり喧伝する声が大きい時こそ、
危険に対する備えをするときです。