今回紹介する記事は
2021年2月27日付けの
     
「朝日新聞」の記事です。
      
【「異魚」ハッカクの刺し身 みかけによらぬ脂の美味】

 



というタイトルで、
コラムニスト鈴木義郎氏が、
松浦武四郎も気味悪がったハッカクが、
人同様見かけによらぬことについて、
紹介しております。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

なんとも、
不気味な魚だ。

その顔は、
何日も獲物にありつけず、
やせこけてしまったキツネのごとき。

ギョロッと見開いた目は鋭く光り、
口にはとがった歯が見え隠れ。

 胴は細長く、
うろこがない。

硬い骨質板に覆われ、
そのフォルムからどう猛なワニか、
コブラを連想させる。

 断面が八角形なことから、
通称ハッカク。

正式名はトクビレで、
体長に似合わぬ大きな背びれや尾びれを持つことに由来する。

 かの松浦武四郎も、
積丹半島に赴いた際、
西蝦夷日誌に図を入れて紹介。

「次にえがきしごとき異魚あがる事あり」
と気味悪がった。

 ところがどっこい、
このハッカク、
刺し身が意外なうまさ。

先日、
「寿し処 まつ元」で初めて口にした。

 大将の松本貢次さんによれば、
道内のどこでも水揚げされるものの、
脂の乗りも良好だという。

 その身は皮の厚さに反し、
頼りないほど薄い。

良い例えではないことを承知で言えば、
切り身はよれよれで角がなく、
もう何日も前から切ってあったかのよう。

もちろん目の前で皮をはいで切ってくれたもの。

よれよれとは、
それほど身質が柔らかいということだ。

 味は同じ白身でも、
タイやヒラメとは異なり、
ハッカク独特の清涼感がある。

脂はタイやヒラメよりも濃く、
甘みも強かった。

 どうして、
もっと早く試さなかったのか。

脂が乗るのは1~3月。

人は見かけによらぬが、
魚も同様。

食いしん坊を自任していても、
まだまだ修行が足りてないと思い知った。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

八角について、
全国紙が紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?
 
「ハッカク」と聞くと、
スターアニスという香辛料の八角を思い浮かべる。

しかし、
今回紹介するのは、
北海道の魚である。

蝦夷地を世に知らしめた松浦武四郎も、
ハッカクを異魚と気味悪がったのは、
はじめて知った。

(というより、
江戸時代から存在が知られていたことに驚いた。)

しかし、
その松浦武四郎でも、
旨さまでは知らなかったようだ。

寿司ネタの白身として、
代表的なタイやヒラメとは異なる独特の清涼感、
脂の甘味があるという。

自身、
真冬にあたる旬の1~3月に、
ハッカクを味わったことがない。

雪が溶けた時期に味わったことはあるのだが、
旬のハッカクを食してみたい。

これをささやかな夢の一つにしようと思う。


(4)今後、どうするか?

・ハッカクに関する記事をスクラップする。

・旬の魚を食する。

・見かけによらずを忘れない。


今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。

ハッカクに関する記事は、
以前紹介しました。

前回は地方紙でしたが、
今回は全国紙で紹介されました。

ハッカクの素晴らしさが、
少しでも広まることを願ってやみません。


皆さんも、
冬のハッカクを召し上がって下さい。

見た目が9割といいますが、
残り1割の素晴らしさをハッカクは訴えていると思えてなりません。

私はハッカクを応援します。