今回紹介する記事は
2019年6月20日付けの
  
「北海道新聞」の記事です。
   
【岩波ブックレット1000号突破 確かな情報 高まる価値 ネット時代こそ意義】

 


 
というタイトルで、
現代社会を批判的な視点で切り取きた「岩波ブックレット」が1000号を超え、
ウェブよりこしをすえて考える媒体で、
存在意義は薄れていないことについて、
紹介しております。

 

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ています。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 

 新聞記事の紹介について

 


(1)内容の要約

 

現代社会を批判的な視点で切り取きた「岩波ブックレット」が、
1982年の創刊から37年にして1000号を超えた。

 

扱うテーマは、
政治・経済・教育・福祉・科学など幅広い。

 

「ネット時代だからこそ、
コンパクトにまとめた確かな情報の価値は高まっている」
と発行元の岩波書店は位置づける。

 

A5判の同シリーズは64ページ、
本体は価格520円が基本であり、
分量は400字詰め原稿用紙100枚程度になる(新書は250枚程)。

 

今年5月に瀬畑源「公文書管理と民主主義」で1000号を達成し、
6月には1001号の土井隆義「『宿命』を生きる若者たち」を含む4冊を同時に刊行した。

 

創刊は82年4月で第1号は、
井上ひさし・小田実・大江健三郎ほか「反核-私たちは読み訴える」。

 

刊行年次ごとに署名を追うと、
時代が色濃く映し出される。

80年代は日本の海外援助のあり方がクローズアップされ、
「誰のための援助?」
などが並ぶ。

 

90年代は日本人の働きすぎが問題になり、
「ナゼ日本人ハ死ヌホド働クノデスカ?」。


2000年代は「非正規労働の向かう先」、
10年代は「原発 決めるのは誰か」、
「<愛国心>に気をつけろ!」
などを出版した。

 

編集部の田中朋子さんは、
「『フェイク(偽)ニュースとは何か』など、
その時の新語も使われ、
中にはあだ花のように定着しなかった言葉もある」と語る。

 

同社によると、
これまで最も売れたのは、
中沢啓治「はだしのゲンはピカドンを忘れない」(82年)23万部、
次いでヴァイツゼッカー・永井清彦訳「『荒れ野の40年』(86年)19万部と続く。

 

旭川出身のライター永江朗さんは、
「(ブックレットは)目の前にある問題をいち早く、
ウェブより腰を据えて考えられる媒体で、
その存在意義は薄れていない。

 

新書より図表が見やすいといった利点も多い反面、
新書に比べやや割高感があるので、
もう一工夫が必要かと思う」
としている。

 

創刊当時は、
単行本より速く、
雑誌よりも丁寧をうたい、
「これ1冊を読めばエッセンスが分かる」入門書として、
第一人者に書いてもらうのがブックレットの考え方であった。

 

情報があふれ、
審議が分かりにくい時代だからこそ、
ブックレットの存在意義を強く感じる。

 

専門家の力を借りることが大事で、
出所のしっかりしたデータに基づき、
社会に対して分かりやすく届けることにブックレットの役目があると考えている。 

 

吉田浩一編集長は、
以上のように語る。

 


(2)なぜこの記事を切り抜いたか 

 

新聞や新書以外にも、
考えることができる媒体がある記事のため。

 


(3)自分はどう思うか?
 
情報の取得として、
新聞・新書・インターネット以外の選択として、
今回の記事で紹介されるブックレット。

「公文書管理と民主主義」、
「フェイク(偽)ニュースとは何か」
は一度読んでみたい。

 

情報リテラシーの観点からいうと、
手元に置いておきたい。

 

入試改革も、

水道民営化も、

森林法改正も、

種子法廃止も、

郵政民営化も、

元もたどれば根は一緒である。

 

専門家でもない、
国民の審判も受けず、
国家公務員倫理規定にも当て嵌まらない、 
民間議員および民間委員といった、

グローバリストの手先達に抗うには、
国民が賢くなる必要がある。

 

自ら専門家の話や考えにふれる努力が必要だと、
この記事を読んで切に思う。

 


(4)今後、どうするか?

 

岩波ブックレットを実際手に取ってみる。

 

実際読んでみて、
納得すれば購入する。

 

新聞・新書以外にも、
インターネットに頼らず、
知ることができる手段を確保しておく。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。

 

作文教室ゆう

講師も、
学生時代から岩波ブックレットを読んでいるらしく、
読みやすい、
わかりやすいが特徴であると話しております。

 

年末年始、
本屋で見つけて購入しようと考えております。


皆さんも、
岩波ブックレットを書店で見かけたら、
ぜひ手に取って下さい。

 

ネット時代だからこそ、
ブックレットの意義をかみしめていただきたいです。