今回紹介する記事は

201812月7日付けの

                              

「北海道新聞」の記事です。

 

  

【加害者家族の支援】 

というタイトルで、

九州工業大名誉教授佐藤直樹氏が、

再販・自殺・防止のために、

犯罪家族支援活動について、

各自核論に寄稿した記事を

紹介しております。

 

いつもどおり、

「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。

 

(4つの視点についてはこちらをご覧ください
https://ameblo.jp/otaru10teine20jouhou30/entry-12504795390.html

 

 

1)内容の要約

 

201811月から山形県弁護士会が全国に先駆けて、

犯罪加害者家族の支援活動を開始した。

 

この国では、

家族が犯罪をおかした時、

「世間」から「親が責任とれ」と非難されるのがふつうである。

 

加害者家族になった場合、

メディアスクラム(集団的過熱取材)やネットリンチなど、

「世間」からのひどいバッシングにさらされて、

自殺にまで追い込まれることも稀ではないからだ。

 

「秋葉原無差別殺傷事件」のK死刑囚の弟は、

事件後失職し、

職を転々とせざるを得なかった。

 

さらに、

交際には反対しなかった恋人の親から結婚を反対され、

自殺した。

 

欧米では、

家族が個人から構成されているために、

犯罪に対しても個人責任という考えがはっきり貫かれる。

 

大方の合意があるので、

家族は社会的非難から子供を守ることができる。

 

日本では、

歴史的・伝統的な古い人間関係がいまも残る。

 

犯罪は、

共同体の秩序を毀損するケガレとみなされる。

 

犯罪に関係した土地や建物までがケガレ視され、

家族もまたケガレとしてバッシングされる。

 

加害者家族支援には、

二つの意味がある。

 

一つは、

加害者家族支援には、

再犯を防止するという積極的意味がある。

 

もう一つは、

先進国中最悪水準の自殺大国である日本において、

自殺を防止するという意味がある。

 

この国において、

民間の加害者家族の支援組織は、

わずか二つしかない。

 

この動きが全国に広がってほしいと切に願う。

 

 

(2)なぜこの記事を切り抜いたか                       

 

全国八ツ墓村状態から、

明るい方向に進める活動を紹介する記事のため。

 

 

(3)自分はどう思うか?

 

この記事を見て、

改めて犯罪の一線を越えてはならぬと自戒する。

 

宮崎勤死刑囚の父親は自殺したのは知っていたが、

K被告の弟が自殺していたのはこの記事で初めて知った。

 

大手マスメディアは、

報道の使命という名のもとに、

平然と加害者家族の人権を踏みにじりながら、

制裁を与える。

(権力者や自分達の悪行三昧には無視を決め込むくせに…。)

 

この国は全国津々浦々、

因習・陋習といった村八分が深く根付いた八ツ墓村なのである。

 

池に落ちた人間、

岸に戻ろうとする人間に対して、

身分が低いとわかるや否や、

大勢で寄って集って叩きつけ、

底に沈めようとする。

 

そんな世知辛い世の中において、

加害者家族の支援活動を山形県弁護士会が全国に先駆けて開始したことが、

とても勇気のある行動だと評価したい。

 

本当に困っている人たちのために動くことこそが、

本当の民主主義ではないかと考える。

 

 

(4)今後、どうするか?

 

加害者家族だって人である。

 

加害者と加害者家族は血を分けているが、

一絡げに葬る思想は、

いただけない。

 

いつ、

自分がそちら側になるかなんてわからない。

 

安易に自分とは違う世界の話と考えない。

 

想像力を働かせ、

より良い未来を築く活動に、

微力ながら参加する。

 

今回も自分の勉強がてら、

まとめてみました。

 

加害者家族は加害者ともども消去せよ、

という八ツ墓村思想は全国津々浦々に蔓延っており、

「弱いものたちが夕暮れさらに弱いものを叩く」

という曲の歌詞を思い出します。

 

次の世代に、

歴史を繋ぐのか、

ピリオド打つのか、

考えてしまいます。

 

皆さんも、

加害者(家族)について書かれた、

「月刊創」などを書店で手にしてみては如何でしょうか。

 

テレビが放映しているから常識という考えから抜け出す、

契機になるかもしれません。