今回紹介する記事は

201965日付けの

                              

「北海道新聞」の記事です。

  

【品種の多様性 失う可能性】 

というタイトルで、

種子法廃止の影響について、

龍谷大・西川教授につい手の話が

紹介されております。

 

いつもどおり、

「4つ」の視点この記事を見ていきます。

 

(4つの視点についてはこちらをご覧ください
https://ameblo.jp/otaru10teine20jouhou30/entry-12504795390.html

 

 

1)内容の要約

種子法は、

戦中戦後の食糧難の経験から、

国民を飢えさせないことが国家の役割だという考えの下、

種子生産は国と都道府県で責任を持って行うことが、

1952年に制定された。

 

ところが、

政府は昨年、

民間企業が参入しやすくなるようにという理由で、

法律を廃止してしまった。

 

将来的に種子の予算が削られていくことが懸念され、

品種の多様性が失われる恐れもあり、

儲からなければ、

民間企業は参入しない。

 

北海道は独自に種子条例を制定し、

種子の安定供給は道の役割と明記した。

 

仮に知事が、            

「種子生産をやめる。」

と言いだしても、

議会で条例の廃止を決めなければ、

知事の思い通りにはできない。

 

種子法廃止は、

皮肉にも消費者や生産者が、

種子の重要性を改めて考えるきっかけとなった。

 

何を生産し、

何を食べるかは、

自分たちで決めるという「食糧主権」の意識がさらに高まる。

 

消費者が、

安さやおいしさ以外の要素をより重視するようになれば、

自分たちの食べ物、

食卓を守ることに繋がると思われる。

 

 

 

(2)なぜこの記事を切り抜いたか                       

 

種子法廃止について取り上げられた記事のため。

 

 

(3)自分はどう思うか?

 

昨日、

自由学園「遊」主催、

「市民が変える、

地域を守る」

講師ジャーナリスト久田徳二氏が担当する市民講座に参加した。

 

一番心に残った言葉は、

種子条例制定について呼びかけた集会で、

募集定員百人の倍以上集まった道民、

依頼した以上の七人も来た道庁関係者を見て、

「危機感」を持った人間が双方少なからずいるということを感じた、

である。

 

現在「種」以外から生まれたもので、

私たちが口にできるものは、

極論「水」と「塩」のみである。

 

そもそも種子法の成立背景が、

国民を飢えさせないという教訓のもとに作られた。

 

それを民間企業に、

「今だけ・金だけ・自分だけ」

という思想で儲けさせるという理由で、

政府と与党は数の力で、

碌な議論もせずに、

廃止にした。

 

講座においては、

法が廃止されたわずか19日後、

野党が種子法復活法案を出す異例の事態が起き、

与党が話を聞こうじゃないかと、

これまた異例の対応をしたことで、

目下現在、

この復活法案は廃案になっていないと紹介された。

 

種子条例づくりにおいて、

・多くの女性による道民の強い関心

・条約を背景にした多国籍企業の強さ

・種子の位置づけという条例と地方自治体の限界について、

見えてきたという話しが出た。

 

市民運動上の課題とプランとして、

・タネ()の未来を脅かしかねないもの(遺伝子組み換え、ゲノム編集、農薬まみれ)に抗する

・より抜本的な(根拠となる)法体系の整備

・札幌伝統野菜を食べる

 

などが挙げられた。

 

種子条例は、

法が廃止された後、

素早い動きで対策を作り上げた、

評価ができる市民の結晶である。

 

この動きを水道や漁業、

森林といった分野にも広められないか、

と感じた。

 

 

(4)今後、どうするか?

 

購入した

「種子法廃止と食と農」

を読む。

 

「北海道たねの会」活動について、

エルプラザで話を聞いてみる。

 

自由学園遊の月一回半年講座の前期は終了したが、

後期で関心のあるものは、

参加検討する。

 

 

今回も自分の勉強がてら、

まとめてみました。

 

講座後の懇親会において、

水道法改正講座から参加していた方々と少し話をしたのですが、

集会や市民講座に実際行ってみて、

ようやくわかることがあると思いました。

 

例えば新聞ノートを作成、

書き続けている中、

それに関連する集いに参加することで、

急激に探究心が高まる思いを昨日体感しました。

 

 

皆さんも、

現在「種」以外から生まれたもので、

私たちが口にできるものは、

極論「水」と「塩」のみであるという言葉を聞き、

種子法廃止、

水道法改正、

漁業法改正などについて、

思いを馳せてみてはいかがでしょうか。