今回紹介する記事は

2018年10月22日付けの

 

「北海道新聞」の記事です。

  

【ボトムアップ理論】というタイトルで、

運営などを生徒に任せ、

成長を促す指導法について、

紹介されました。

 

いつもどおり、

「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。

 

(4つの視点についてはこちらをご覧ください
https://ameblo.jp/otaru10teine20jouhou30/entry-12504795390.html

 

 (1)内容の要約

  

ボトムアップ理論は、

広島県立安芸南高校の畑喜美夫教諭が、

前任の広島観音高校サッカー部で導入し、

二十一世紀において、

無名校を全国高校総体優勝に導いたことで、

注目を集めるようになった。

 

自ら考える力の育成などを重視し、

幼児教育の現場や、

企業での導入例もあるという。

 

札幌南高校ラグビー部では、

練習日を週三日程度とし、

一日当たりの練習時間も短縮する。

 

部員自らがチームの課題を分析して練習メニューを作成する。

 

鈴木大介教諭は、

「自ら考えることで、

練習の意味を理解できるようになり、

効率的な練習ができるようになった。」

と語る。

 

札幌新陽高校サッカー部盛田至監督は、

以前の指導において、

トップダウン方式を行っていた。

 

しかし、

熱心に訴えるほど、

厳しく教えるほど、

結果が出なくなり、

トップダウン方式に限界を感じ、

指導方法を変更したという。

 

何がいけなかったのか?

何故こういう行動ができなかったのか?

どうしたらよくなるのか?

 

自分たちで考え、

判断できるようになってもらいたいと話す。

 

ただボトムアップ理論にも欠点や限界があり、、

「困った時に相談できる指導者の知識があってこそ機能する。」と考える。

 

 

(2)なぜこの記事を切り抜いたか

 

広島観音高校のボトムアップ理論が十年以上経て、

ようやく取り上げられた反面、

全国かつトップカテゴリーに浸透していないため。

 

 

(3)自分はどう思うか?

 

十年以上前、

無名の公立校が全日本ユース全国大会に毎年中国地区代表の一つして、

コンスタントに出場し、

結果を残すため、

広島観音高校を認識しました。

 

それから十年以上経て、

ようやく道内においても、

全国大会に出る部活でボトムアップ理論という言葉が、

たまに見かけるようになったと思う。

 

反面、

日本代表や協会はボトムアップ理論を推奨します、

全国常連学校は自ら考える力の育成を根源に指導している、

始めようボトムアップ、

という言葉をほとんど見聞きしない。

 

トップダウン最高、

強くあるには理不尽は必要、

監督指導者神格化。

 

これらの言葉をより美談にする文章は、

嫌でも見かけております。

 

力のある権力者は、

トップダウンを手放すことが怖くてたまらないのか。

 

周りの取り巻きも、

仕事や美味い汁が無くなると困るので、

トップダウン賛美、

ボトムアップ無視を決め込むのでしょうか。

 

ボトムアップ理論の欠点として、

困った時の拠所となる人間に、

知識や理解が無いと、

徒党を組んだ人間たちに悪用されたり、

救いを求める選手を見殺しにされかねないという、

危険性を内包することを忘れてはいけない。

 

「生兵法は怪我の下」という言葉もあり、

導入ガイド本などがあれば、

新聞社に紹介してほしい。

 

(4)今後、どうするか?

 

ボトムアップ理論は、

これからの時代、

必ず必要になると考える。

 

事実→気づき→対策→行動

 

お上が言ったから、

仰せのままに…。

 

ではなく、

 

自分たちで考え、

結論を出し、

行動しよう。

 

…今回も自分の勉強がてら 

まとめてみました。

 

ボトムアップ理論は、

効果が発揮されるまで、

耐えがたきを耐え、

忍びがたきを忍ぶものと考えます。

 

相当時間がかかり、

無駄なことをしているんじゃないかという不安や、

もどかしさを幾度も感じるでしょう。

 

されど、

効果が出始めれば、

自分たちで生きる手段を取捨選択できる武器になると思われます。

 

皆さんも、

自ら考える力の育成、

組織作りに、

ボトムアップ理論について、

調べてみてはいかがでしょうか。