otarianの「生き様タペストリー」



多分、賛否両論あると思いますが、私的には「あり」でした。
2時間20分、もりだくさん。


確かにあの分量を3本の映画にまとめるのは、はっきり言って不可能。
しかも1本目は忠実に漫画を再現してるし。
なので、あと2本でこの映画を結末させるのには、かなりの改定が必要かと。
脚本の監修に原作者の浦沢氏が参加されてるので、原作への愛は感じられました。

ただ、漫画を読んでるファンには「あれ?これ漫画だったらどうだったっけ??」と考えちゃって、
映画への集中ができないかもしれませんね。

私が「あり」だと思った理由は、なにより、堤幸彦監督が、第1章よりもより自由に、
より堤イズムを発揮して映画を作っているなあというのが感じられたから。
フツーに、すごく楽しかったし、なんだか嬉しかったです。

「ケイゾク」や「トリック」で培った、あの昭和の陰気でなんとも言えず怖い感じの映像が
ばっちりハマってました(特にともだち博物館のところは)。

そして、音楽。というか音。これすごい!絶対映画館で体感してほしい音。
音選びが最高でした(万博の開会式で○○が○○しちゃった時の、群集の声は本当にすごかった!!!!!!)。


心配だったカンナ役の平愛梨ちゃん!
数年前に映画「笑う大天使」で観た時はメガネっ娘で、石原さとみ嬢っぽかったのですが、
序盤カンナというより内山理名ぽく見えました(笑)
声が高めで細めなので、か弱く見えてしまうところと演技がなんだか頼りなくてうーむ。。。だったけど、
終盤にかけてはGOOD!!目の強さとあごのラインがよかったです。

さまざまな俳優・タレントさんがこれでもか、と出演してて、やっぱ大作は違うなぁー!と実感。
その中でも特に印象的だったのは、小泉響子役の木南晴夏ちゃん。
申し訳ないのですが、ほとんど存じなかったけど、演技・存在感がすごくよくて、
響子の独特の焦った感じと妙に図太いところのバランスが絶妙でした。

そして、ともだちランドの高須役の小池栄子!!!サイコー!
他の役者たちを一気に食ってましたね。よかったです。
ガネーシャこと古田新太の春波夫先生も、漫画より嘘っぽくて(?)いいです。


ストーリー的には・・・あれれ・・・全然違う。。。
覚えてる限りでは↓(反転させて下さい)

カンナと響子が二人でともだちランドに行く
響子は屋上へ行ってともだちの顔を見る、カンナは一人で理科室へ行き、ともだちと会って出生の秘密を聞く
ローマ法王の暗殺計画はない
歌舞伎町の教会にまつわるくだり(パレードも含めて)
しんよげんの書の続き
一度人類は滅亡する


などなど・・・あげたらきりがありません。


正直、第1章を観る限りでは、漫画をカット割からなにから忠実に再現しただけな感じで、
映画にしなくてもいいじゃん、という印象でしたが、この第2章を観て変わりました。

いい!これはこれで面白い!!!


特に堤監督の、映像のクセのある感じと音楽ですね。
これから、どうやって映画版なりの結末へ向かっていくのか、私は、俄然興味わいてきました。
是非劇場で!