こんな風に、いつの間にかものすごい数のレシピが
誕生していきました。
雑穀「高キビ」で作ったハンバーグ
雑穀「ヒエ」の粉と甘酒を使ったティラミス
おいしい!おいしい!
と楽しんでいるだけで
体と心の悩みがすーっと消え
人生が変わっていく奇跡の食事です。
ところが、栄養学や近代科学で育った左脳人間たちに、
つぶつぶ料理を食べてもらうためには、
納得の行く説明が必要というのが悩みでした。
その時に出会ったのが、桜沢如一氏の弟子で、
アメリカ西海岸でベガセンターという
マクロビオティックの研修センターを運営していた
故ヘルマン相原先生の「酸とアルカリ」理論でした。
左脳思考ののアメリカ人を説得するために工夫したものだと
書かれていました。
東洋思想を食に当てはめた「陰陽」と「酸・アルカリ」
二つのバランスを縦軸と横軸にした表はとても新鮮でした。
その表と、それまでに研究した
日本の伝統食を照らし合わせて
研究しているうちに、
どうも納得できない部分や
曖昧な部分を自分なりに直した表を作ってみました。
そうしたら、伝統食のすばらしさが誰にも納得という形で
浮かび上がってきたのです。
早速、書き上がった
「未来食—環境汚染時代をおいしく生き抜く」の原稿と
この表を持ってアメリカに会いに行きました。
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ヘルマン先生は、原稿を熱心に読んでくれました。
そして、「ボクの表は結構いい加減なんだよ。」
とウインクしながら、中心はどこかという私の質問に答えてくれました。
「今まで、2万人以上の人を指導してきたけど、あなたのような
質問をした人はいなかった。」
「桜沢先生は、常々、僕の活動をバトンするのは
女性だとおっしゃっていたよ。期待しています。」
と言いながら、
4日間にわたって半日ずつ一緒に、
表を完成する仕事につきあってくれました。
「食と命のバランスシート」と名付けて
本に載せる許可ももらいました。
心優しいおじいちゃんのような先生でした。
*「食といのちのバランスシート」は
2015年学術論文として日本ベジタリアン学会に受理され高く評価されています。
「食といのちのバランスシート」の英語論文の日本語訳ダウンロード>>>こちら
*「食といのちのバランスシート」は
未来食セミナーScene1で詳しく学べます。
つづく
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