つづき
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歌は割と得意だし、カラオケで歌うこともまったく苦でないけど、れなの歌があまりにも上手すぎて、聞いてばっかりだった(笑)
カラオケが終わるころ、なんだか変な雰囲気になってきた。今まで感じたことのない空気感だった。
たぶん、みんなお持ち帰りの瞬間ってあんな感じなんだろうなと思う。お互い考えてることがあるけど、言わないというかなんというか。ただ、自分からホテルに誘ったりする勇気はまだなくて、そんな空気のまま結構グダグダした。
自分でも情けない、男らしくない、と思った。
分かっていても、ホテルになんか誘ったこともないし、エッチもしたこともなければ、やっぱりなかなか勇気は出なかった。
たぶん今までも、こうやって無意識的にチャンスから逃げてるんだろうなと自分で分かり始めてた。
好きな子が出来て、付き合いたいのは本当なんだけど、それ以上深い関係になるのがまったく想像できないし、怖い。だから、いつもデートしてなんもなく終わってしまう。
だけどこの時は、れなの方から、どこか泊まらない?って言ってくれた。
本当は断って逃げ出して家に帰っていつも通り寝て安心したかったけど、一緒に泊まることを選んだ。
その後の、れなは手際よく、渋谷の坂を登って、ホテルにまで連れて行ってくれた。(今思えば、別に手際ってほどじゃないけれど笑)
自分の初心者っぷりに、また情けなさを感じた。
人生初のホテルに、出会ったばかりの、彼女でもない子と入って、ますます自分の意識はどっかに遠くに行ってしまった。
すごいことになってるなーとだけ思ってた(笑)
私お風呂先に入ってきていい?とか言われて、ドラマみたいだーとか思った。
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つづく