一般住宅で取り扱う重い物の重量と建物への影響
重い物の例とその重量
- ピアノ: アップライトピアノ194-278kg、グランドピアノ261-415kg
- 金庫: 法人用金庫100kg
- 冷蔵庫: 大型冷蔵庫500Lタイプ100-140kg
- 水槽: 熱帯魚用水槽90×45cm 約200-250kg
- ウォーターベッド: 300-800kg
- 本棚: 天井近くまで本を積み上げると780kg/㎡
建物の耐荷重
- 建築基準法: 建物の用途によって耐荷重が定められている
- 一般住宅: 180kg/㎡
- 事務所・店舗: 290kg/㎡
- 冷蔵庫・ピアノ: 大半の住宅で問題なし
- **水槽・ウォーターベッド:**ギリギリまたはやや心配
- 本棚: 研究者など大量の本を置く場合は注意が必要
建物の構造と耐荷重
- 木造: 比較的耐荷重が低い
- 鉄筋コンクリート: コンクリートの圧縮強度が高く、木造より強度がある
- 耐震性: 個別の耐荷重よりも、建物の全体の耐震性を考慮することが重要
重い物を置く際の注意点
- 木造2階以上: 重量物を置かない、または設計時に強度を考慮する
- 古い建物: 建築士に相談する
- バランス: 壁の配置など、建物のバランスを考慮する
太陽光パネル設置の問題点
デメリット①太陽光パネルの重さで耐震性が低下する
太陽光パネルを屋根に設置すると、パネルの重さで建物の耐震性が低下します。
太陽光パネルは、1平米あたり15kg程度の重量です。そのため、一般家庭用で必要とされる18〜30平米の太陽光パネルを屋根に設置すると270kg〜450kg程の負荷が屋根にかかります。
屋根の重さが増えると必然的に建物の重心が高くなり、地震の際に建物への負荷が増え耐震性が低下するのです。
そのため、設置を検討している建物の耐震性に問題がある場合は、補強工事が必要となります。
デメリット②金具の設置による雨漏りのリスクがある
太陽光パネルを屋根に設置するためには、屋根に穴を開けて金具を取り付け固定する必要があります。
太陽光パネルの設置技術が高い業者であれば雨漏りが無いようにパネルを設置してくれます。しかし、設置技術の低い業者の場合、太陽光パネルの設置工事が原因で雨漏りが発生する恐れがあるのです。
太陽光パネルを設置する際は、雨漏りのリスクを防ぐために信頼できる業者に依頼することが重要です。
太陽光パネル設置に関する注意点
- 建物の耐震性確認: 設置前に必ず確認する
- 信頼できる業者選定: 実績のある業者を選ぶ
- 屋根の定期的な点検: 定期的に点検を行う
まとめ
- 一般住宅で取り扱う重い物の重量は、建物に影響を与える可能性がある
- 建物の構造や耐震性を考慮し、重い物を置く場所や量を検討する必要がある
- 太陽光パネル設置は、耐震性や雨漏りのリスクがある
- 設置を検討する際は、専門家と相談することが重要
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