近年、リースバックを巡るトラブルは急増しており、特に高齢者を狙った強引な契約が社会問題化しています。
1. 相談件数の推移と実態
国民生活センターのデータによると、住宅リースバックに関する相談件数はここ数年で約10倍〜12倍に急増しています。
-
直近の相談件数: 2023年度には220件超、2024年度には約250件と年々増加傾向にあり、2025年度も高い水準で推移しています。
-
相談者の年齢層: 契約に関するトラブル相談の約7割〜8割が60代・70代以上の高齢者で占められています。
2. 主な相談内容(トラブル事例)
国民生活センターが公表している具体的な相談内容には、以下のような深刻なケースが目立ちます。
-
長時間の強引な勧誘: 「自宅マンションを売るようしつこく言われ、怖くなって応じてしまった」「長時間居座られて勧誘され、リースバック契約をしてしまったが解約したい」といった、訪問販売による強引なセールスに関する相談。
-
不当に安い買取価格: 「認知症の父が、相場よりも非常に安価な売却額でリースバック契約を結ばされていた」といった、判断能力の低下につけ込んだ契約トラブル。
-
家賃の値上げ・支払い困難: 「生活資金に困ってリースバックを利用したが、入居後に家賃を値上げされ、支払えなくなってしまった」という経済的破綻のケース。
-
「ずっと住める」という誤認(定期借家契約の罠): 「ずっと今の家に住み続けられると聞いていたのに、数年後の契約更新(再契約)を断られ、退去を迫られている」という、契約形態の認識のズレによるトラブル。
3. 背景にある問題点
リースバックは「売買契約」と「賃貸借契約」が入り混じった非常に複雑な契約です。しかし、事業者が契約内容(特に定期借家契約のリスクや、修繕費の負担区分)を消費者に正しく理解させないまま手続きを進めてしまうケースが多発しています。
また、個人が売主、業者が買主となるリースバック契約は原則としてクーリング・オフの対象外となるため、「後で解約すればいい」と安易にサインしてしまうと、高額な違約金(手付金の倍返しなど)を請求される事態に陥ります。
リースバックを検討する際は、専門家を交えて契約書を隅々まで確認することが身を守る唯一の手段となります。日経新聞等でも報じられたトラブル事例や、契約前に確認すべきポイントについて詳しく解説している動画がありますので、こちらも参考にしてみてください。 リースバック契約のトラブル事例から学ぶチェックポイント
リースバック契約に関する相談件数の推移|「住み続けられると思っていた」日経新聞が報じた事例から学ぶチェックポイント【専門家監修】 - YouTube
マイホームだけは守らナイト · 63 回の視聴




