一般的には病院での不妊治療には女性ホルモンのエストロゲンを投与したり、

安定剤等を使用しますよね。

この場合、投与量や投与する期間によっては身体への影響の不安がどうしても拭えません。

しかし、伝統的な漢方療法であるおたね人参 は副作用もなく、

安全・安心であると言えるでしょう。

妊娠後でも母体や赤ちゃんに悪い影響を与えることはなく、

健康維持におたね人参の服用は効果的です。

おたね人参に含まれている薬効成分の中でも代表的なのが“サポニン”です。

サポニンには以下のような作用や効果が認められているんだそうです。

●免疫力を向上させて生活習慣病やガンの予防をする

●中性脂肪やコレステロールなどの新陳代謝を促進

●ストレスホルモンの分泌を抑える。

●精神を安定させる

●核酸・タンパク質・脂質の合成促進

●身体の中の老廃物を排出する。

●血液中の脂質を分解し血液をサラサラにする

●食後の血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防する

●抗アレルギー作用によりアレルギー症状を改善する

不妊の大きな原因の一つに冷え性があります。

妊娠しやすい体質を作るには体の冷えは大敵なのですが、

おたね人参の最大の効能・効果は冷え性の改善です。

卵巣や子宮が冷えてしまうと血行が悪くなる事で女性ホルモンの働きが悪くなり、

その結果生理痛や生理不順にもなります。

元気な卵子作りや受精卵の成長の為には身体が温まっている事がとても大切です。

おたね人参は血管拡張によって血液の流れを良くして、その結果体を温める作用に優れています。

おたね人参 の名前の由来は江戸時代にまでさかのぼります。


江戸時代の中期に徳川幕府が国内での栽培に成功し、



その種(=御種)を各藩に分け与えたことから「おたね人参」と呼ばれるようになりました。

おたね人参はニンジンではありません。(えっ?)


平素私達が食べているいわゆる「ニンジン」はセリ科の野菜ですが、


おたね人参はウコギ科で、食用ではなく薬用に使われます。


またおたね人参とは、その根を乾燥させた漢方薬の原材料の名前でもあります。




なお、薬用植物はその効果や効能等によって『上・中・下』にランク分けされますが、


おたね人参は『上薬』の筆頭に挙げられています。

およそ2,000年前に中国で書かれた薬用植物の書物にすでにその効能が明記されています。

よく「おたね人参は不妊に効果がある」とか

「妊娠しやすい体質作りにおたね人参が有効」と言われますが、

おたね人参の効果や効能について考える前に、

そもそもおたね人参ってどんなものなのでしょうか。


おたね人参は「オタネニンジン」や「御種人参」とも表記されますが、

一般的に「朝鮮人参」や「高麗人参」と呼ばれているものです。

漢方の薬局なんかで一度は見かけた事があるのではないでしょうか。

ちなみに、おたね人参は中国の山間部や朝鮮半島に自生するウコギ科の植物で、

日本へは朝鮮経由で渡来した事から朝鮮人参(朝鮮にんじん)という呼称が定着するようになりました。