エイズウイルス(HIV)に感染した患者の精液からウイルスを除去し、
これまで難しかった人工授精に必要な量を確保する装置を、
新潟大学などが開発したことが28日、分かった。
開発したのは、同大医歯学総合病院産婦人科の八幡哲郎医師らの研究チームと、
医療関連メーカー「旭化成クラレメディカル」(東京)。
直径0.3マイクロメートルの穴を無数に開けた中空糸を注射器に入れ、
患者の精液から水分を抜くと、
直径0.1マイクロメートルのウイルスだけが糸を通り、
直径3マイクロメートルの精子と分離できる仕組み。
これまで、遠心分離機などによる分離法はあったが、
分離できる精子は300万個以下と少なく、
人工授精に必要とされる1000万個に満たなかった。
この装置では約2、3000万個の精子を回収できるため、
人工授精にも道が開けるという。