7月24日に掲載した「中国人の逞しい生きざまに学ぶ」でも紹介させていただいたが、私は中国とは国交回復前から交流をもっていた。

そのことをご存知であった株式会社 トーハン取締役相談役の上瀧さんから1本の電話があった。

その内容とは、月刊「中国NEWS」の取材を引き受けていただけないかということであった。上瀧さんはすでにこの取材を受けており、次の登場者に私を指名したのだ。

中国とご縁の深い方々とともに、名を連ねさせていただけることを光栄に思い、お引き受けさせていただいた。

今、中国とは尖閣諸島問題を契機に外交上は難しい状況になっていることは事実ではあるが、長い歴史から見れば大騒ぎすべきではない。若い頃、中国の要人にお目にかかり、そこから多くのことを学ばせていただいた。中でも、中国人同士の助け合いの精神と、時間軸に100年先のことを考えている姿勢は大いに日本が見習うべき点であると思う。

ダイナミックな動きと熱気があふれる中国。その市場の大きさもあるが、本来の中国のもつ良さを見出し、ともに発展することを望みたい。

記事は月刊「中国NEWS」(日中通信社発行)2010.12月号に掲載されています。