私は、日立製作所の元副社長 大西定彦さんが、1957年に開場した新沼津カントリー倶楽部の理事長のお役目を2007年9月から仰せつかっている。
日立製作所は全国に系列のゴルフ場をもっているが、中でも茨城県日立市には、日本でも希有なコースがある。
日立製作所の創業者 小平浪平氏の発案で誕生した「日立ゴルフ倶楽部(現・日立大甕ゴルフコース)」で75年の歴史がある。
「従業員の健全娯楽と来客接待の目的をあわせもった施設」として井上誠一氏によるコース設計、東大の安田講堂の設計で知られる 東京大学 岸田日出刀氏によるクラブハウス設計とまさに日本の遺産である。
このコースに先日、友人とともに招待された。コースは6ホールを3回廻って18ホール分を集計するという珍しい設計であった。
ゴルフ場内にある迎賓館は、茨城国体の際に昭和天皇に宿泊していただくために作られたという由緒ある寝殿づくりである。
まさに歴史探訪でもあるこのコースは、ゴルフ愛好家は是非一度尋ねてみたいコースの一つであろう。