先日、杉並区の部長クラスの方35名向けに、私の著書「仕事で本当に大切にしたいこと」をテーマに講演をさせていただいた。この区は常に革新的な試みをし、全国でも注目を浴びているところある。

先進的な自治体とそうでない自治体との間で落差が出てくるのは何故だろうか。私が思うには、首長や自治体議員や自治体職員には、どれだけ的確な時代認識と使命感があるかないかの違いによるものではないか。

言葉を変えれば、企業家精神、つまり時代の「風」を敏感に受け止め、リスクを恐れず、チャレンジ精神と経営感覚を持って、地域の課題の解決に創意工夫を凝らす。意欲的なベンチャー型首長や職員がいなければ地方分権も絵に描いた餅となってしまう。

地方分権は制度改革だけでなく、それを担う人間開発、意識改革の問題でありある。

特にこの講演で訴えたのは、「人間力」についてである。部下に感謝する気持ちを持たなければ、部下は支えてもくれないし、ついてきてもくれない。是非ともリーダーには感謝する心をもっていただきたい。

講演後、参加された方から熱心なご質問をいただき、講演は2時間におよんだ。皆さんの仕事に対する使命感が伝わってきた。こうした長がいる住民の皆さんは幸せである。






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