会社にあった
『バーゼルより
子どもと本を結ぶ人たちへ』

皇后美智子さまのIBBY創立50周年
記念バーゼル大会の挨拶をまとめた書籍です。
その中に、、、、、、。
印象的な言葉と、
印象的な詩がありました。
(^-^)
IBBYは、国際児童図書評議会のことですね。

この本ちょっと変わったつくりで、
右綴じで日本語の
『バーゼルより』という本。
ひっくり返して左綴じで、
『from Basel』という英語の本。
印象的な部分は、、、。
「子どもが生まれ、育っていく日々、私は
大きな喜びと共に、いいしれぬ不安を感じる
ことがありました。
自分の腕の中の小さな生命は、誰から預けられた
大切な宝のように思われ、
私はその頃、子どもの生命に対する畏敬と、
子どもの生命を預かる責任に対する恐れとを、
同時に抱いていたのだと思います。
子どもが生きていく世界が、どうか平和なものであってほしいと
心の底から祈りながら、世界の不穏な出来事の
いずれもが、身近なものに感じられてなりませんでした、、、
(中略)
子どもをそだてていた頃に読んだ、
忘れられない詩があります。
未来に羽ばたこうとしている子ども上に、
ただ不安で心弱い母の影を落としてはならない、
その子どもの未来はあらゆる可能性を含んでいるのだから、
と遠くから語りかけてくれた詩人の言葉は、
次のように始まっていました。」
という言葉につづいて、
引用されていたのがこの詩です。
頬 寺内てるよ
生まれて何もしらぬ 吾子(わがこ)の頬に
母よ 絶望の涙を落とすな
その頬は赤く小さく
今はただ一つの巴旦杏(はたんきょう)にすぎなくても
いつ 人類のための戦ひに
燃えて輝かないというふことがあらう
生まれて何もしらぬ 吾子の頬に
母よ 悲しみの涙を落とすな
ねむりの中に
静かなるまつげのかげを落として
今はただ 白絹(しらぎぬ)のやうにやはらかくとも
いつ 正義のための戦ひに
決然とゆがまないといふことがあらう
ただ 自らのよわさといくじなさのために
生まれて何もしらぬ 吾子の頬に
母よ 絶望の涙を落とすな
今までそんなに世界が平和であってほしいと
強く願ったことはあまりありませんでした。
だけど、子どもが生まれることを考えると、
不安はやはり感じてしまいます。
彼は私よりもその不安をちょっと強く感じているらしく、
「ちょっと文字としては、
ダサい気もするんだけれど、
子どもの生きて行く時代が
平和であってほしいと思うから、
『和』や
豊かな社会であってほしいと思うから、
『恵』や『豊』という文字を
名前に入れたくなっちゃうんだよね」
と、言っていました。
どんな名前になるのかな。
私も今から楽しみです。バーゼルより―子どもと本を結ぶ人たちへ/美智子

¥1,890
Amazon.co.jp
橋をかける―子供時代の読書の思い出/美智子

¥1,365
Amazon.co.jp
★口コミマタニティ情報★
が満載!↓(^-^)

『バーゼルより
子どもと本を結ぶ人たちへ』

皇后美智子さまのIBBY創立50周年
記念バーゼル大会の挨拶をまとめた書籍です。
その中に、、、、、、。
印象的な言葉と、
印象的な詩がありました。
(^-^)
IBBYは、国際児童図書評議会のことですね。

この本ちょっと変わったつくりで、
右綴じで日本語の
『バーゼルより』という本。
ひっくり返して左綴じで、
『from Basel』という英語の本。
印象的な部分は、、、。
「子どもが生まれ、育っていく日々、私は
大きな喜びと共に、いいしれぬ不安を感じる
ことがありました。
自分の腕の中の小さな生命は、誰から預けられた
大切な宝のように思われ、
私はその頃、子どもの生命に対する畏敬と、
子どもの生命を預かる責任に対する恐れとを、
同時に抱いていたのだと思います。
子どもが生きていく世界が、どうか平和なものであってほしいと
心の底から祈りながら、世界の不穏な出来事の
いずれもが、身近なものに感じられてなりませんでした、、、
(中略)
子どもをそだてていた頃に読んだ、
忘れられない詩があります。
未来に羽ばたこうとしている子ども上に、
ただ不安で心弱い母の影を落としてはならない、
その子どもの未来はあらゆる可能性を含んでいるのだから、
と遠くから語りかけてくれた詩人の言葉は、
次のように始まっていました。」
という言葉につづいて、
引用されていたのがこの詩です。
頬 寺内てるよ
生まれて何もしらぬ 吾子(わがこ)の頬に
母よ 絶望の涙を落とすな
その頬は赤く小さく
今はただ一つの巴旦杏(はたんきょう)にすぎなくても
いつ 人類のための戦ひに
燃えて輝かないというふことがあらう
生まれて何もしらぬ 吾子の頬に
母よ 悲しみの涙を落とすな
ねむりの中に
静かなるまつげのかげを落として
今はただ 白絹(しらぎぬ)のやうにやはらかくとも
いつ 正義のための戦ひに
決然とゆがまないといふことがあらう
ただ 自らのよわさといくじなさのために
生まれて何もしらぬ 吾子の頬に
母よ 絶望の涙を落とすな
今までそんなに世界が平和であってほしいと
強く願ったことはあまりありませんでした。
だけど、子どもが生まれることを考えると、
不安はやはり感じてしまいます。
彼は私よりもその不安をちょっと強く感じているらしく、
「ちょっと文字としては、
ダサい気もするんだけれど、
子どもの生きて行く時代が
平和であってほしいと思うから、
『和』や
豊かな社会であってほしいと思うから、
『恵』や『豊』という文字を
名前に入れたくなっちゃうんだよね」
と、言っていました。
どんな名前になるのかな。
私も今から楽しみです。バーゼルより―子どもと本を結ぶ人たちへ/美智子

¥1,890
Amazon.co.jp
橋をかける―子供時代の読書の思い出/美智子

¥1,365
Amazon.co.jp
★口コミマタニティ情報★
が満載!↓(^-^)