ず~っと憧れだった京都苔寺へ行ってきました。
苔がもこもこ。
緑の苔の上にさらに木漏れ日が
ふりそそぎ、
ザ・日本な感じです。

ちょうど出かけた
大阪市立図書館でオードリー・ヘップバーンの
庭園案内というビデオを見つけて
その中にオードリーが苔寺を訪れるシーンがありました

アマゾンで検索したらおんなじのはないのだけれど
多分コレ↓



コロムビアミュージックエンタテインメント
オードリー・ヘプバーンの庭園紀行 DVD-BOX

オードリーも苔寺の美しさに感動しています。

苔寺の拝観はちょっと面倒で、
あらかじめ往復はがきで、
入館を申込、
一人3000円を払います。



ちなみに3000円は参拝冥加料といいます。

お寺の説明によると
苔寺における「参拝」とは、
本堂で行われる宗教行事(写経 等)を
中心としたものです。
庭園だけの拝観は行っておりません。
とのこと。

冥加とは
浄財の意味でお寺などにおさめるお金のこと。

写経等をして参拝させていただくために
お寺におさめるお金ということみたいです。

参拝は、一日100人ちょっとの定員です。
私たちは夏休みに申し込んだこともあり、
希望の日にちは難しかったです。

とにもかくにも、返信はがきを必ずもって
当日いそいそと苔寺へ。

拝観は10時より。


9時30分ごろにつくとちょうどこんな感じ。
黒い鉄の門がしっかりと閉ざされています。

10時少し前になると、門のそばの小さな
通用門が開き、中に入れます。

中に入ると、まずは参拝から。
事前に資料を読んでいると
写経を行ったという人が多かったのですが、
わたしたちのときは、
住職とともに
般若心経と、座禅和讃をとなえ
護摩木に墨で願いごとを書くというもの。

両親と祖母と出かけた私は、
ちょっと恥ずかしくて、、、どきどきしました。
だって
”二人の子どもを授かりますように”って書きたかったから。
両親たちをこっそり見ると
”家内安全”
のようにさしつかえないことを書いていました。

後でこっそり見てみると
私の前の人は
”いつも笑顔で!”
というような素敵なことが書いてありました。


お参拝を行う本堂は撮影禁止なので
遠くから、、、

そして外から

内部は一目で堂本印象とわかる
日本画は爆発だと
いわんばかりの金泊もあざやかな
襖絵も見事です。

ここまで終了すると
いよいよ庭園へ!





庭園を見る前に

・およそ200種の苔があること
・上段と下段の2段に庭になっていること
・まずは下段の庭から
・下段の庭は心字池を中心にし泉回遊式庭園であること
・心字池をまわりこころを穏やかにして
上段の枯山水の庭園へ向かう構造であること


などの説明が。

苔寺は、苔の間に生えているのは紅葉です。
8月というのに、葉先はほんのりと紅葉しています。



あ~紅葉の季節は緑の苔の上に
真っ赤な紅葉が散ってきれいだろうな。
絶対くるぞ!
と決意も新たに。


八月だったからでしょうか?
苔も少々つかれ気味のよう。

ただ、それでも360度緑の苔に
囲まれ、緑の苔にふりかかる
きらきらした光に包まれるのは
何ともいえないものがありあます。

池をめぐるとまず出くわすのが
岩倉具視が一時隠れていたという
湘南亭月見台があります。
隠れたといえど、月見をする心の余裕は
あったのか?そんなことを思います。。

夢窓疎石の時代に建てられ、
その後荒廃していたが、千利休の次男・
千少庵によって再興されたと伝えられる茶室。
板貼りの露台(バルコニー)をもつ。
杮葺、L字形の間取りで、池に面して広縁を設ける。
四畳台目の主室は、亭主床、客座の中央に火灯窓、
躙口はなく貴人口のみ、
北側は広縁に連なり林泉を見渡すことができ、
明るく開放的な茶室なもので。

こちらは、潭北亭
1928年、陶芸家の
真清水蔵六(ましみずぞうろく)から寄進された
茶室である。
「湘南亭」「潭北亭」などの建物の名勝は中国の禅書
『碧巌録』に出てくる句にちなむもの




心字池をひとまわりすると、
上の庭へ行く門へ、
ここで苔の庭ともお別れ

門には
向上関
の文字が


上の庭にも苔があるが
下の庭とはまた少し雰囲気が違う

これは、夢窓疎石時代から残る3段の石組み。


「そういえばガイドブックに
足利義政は銀閣寺をたてるときに
苔寺の庭を参考にしたんだって」
とちょっと知ったかしてみると
父に
「義政は夢窓疎石をひいきにしていたんだから
当たり前だろう」
と一蹴されました。。
まだまだ勉強が足りません
(>。<)
上の庭から本堂と下の庭を観る。


そんなこんなで東京娘の
苔寺訪問記でございました。

●住所 京都市西京区松尾神ヶ谷町56
●電話番号 075-391-3631
●アクセス 京都バス「苔寺」下車徒歩3分


●拝観時間 往復はがきにて申込
申込方法
・往復はがきに、参拝希望日、人数、代表者の住所・氏名を明記して下さい。
・申込はがきは、上記住所 西芳寺参拝係 宛 希望日の7日前迄に着くようにお出し下さい。
・時間は、返信はがきにてお報せします。
※尚、当寺における「参拝」とは、本堂で行われる宗教行事(写経 等)を中心としたものです。庭園だけの拝観は行っておりません。