やったろうじゃないかー!

文具オフでお世話になっている方から「初心者向けの低価格万年筆10選とかないのかな?」ってチラ見されたのでカッとなってやった。

今回の条件
1:入手難易度が低い
2:カラバリがある程度ある
3:5000円以下
4:別メーカーで同系は避ける

キャンディ万年筆(セーラー)¥1000 細字
長所:レトロポップなデザインで女の子向け。カラバリも充実。持ってみるとわかるがかなり軽い。書き味は硬いのでカリカリした感触。
短所:キュート路線がメインなので男性には勧めにくい。すべてプラスチックのためクリップ部分のホールドに不安がある。

ペリカーノJr(ペリカン)¥1600 太字
長所:ラバーグリップなのと三角型なので持ち方を学べる。インクがストレスなくスルスル出てくる。ポップな原色カラーが特徴。多少力が入ってしまっても受け止めてくれるので安心。鞄の中で迷子にしたくない人はファーバーカステルのスクールでもいい。
短所:インクフローが良すぎて紙によってはにじむ、裏に抜ける。太字なので細かい字には向かない。その場合はペリカーノ(Jrではない)を。クリップがない。

プレジール(プラチナ) ¥1000 中字
長所:プレピーのロング軸なので長時間筆記も可能。ペン先が少しやわらかいのでガチガチが苦手な人にはお勧め。筆圧が高すぎないならこちらを勧めたい。長時間使わないでもドライアップしにくい機構なので、頻度が低い人には助かる。
短所:デザインとカラーが残念(※主観)

ペチット(パイロット)¥200 細字
長所:安い。可愛い。入手が容易。トラブルもほとんどなし。
短所:ショート軸なので長時間筆記には向かない。紛失率が高い。

コクーン(パイロット)¥2500 細字
長所:デザインに気合が入っていてカッコイイ。キャップを閉じた状態が一番美しい。書き味も安定で多少筆圧が高くても問題なし。男性向けのかっこよさがある。初心者向けリーフレットが同封されている。
短所:メタルなのでちょっと重い。

クルトゥール(ウォーターマン)¥2500 細字
長所:とにかく細い。インクフローが渋い上に細いので、手帳に小さな文字を書く人はとりあえずウォーターマン買っておけばいいんじゃないかな。フローは渋めだが、かすれるなどはなし。
短所:硬すぎて疲れる。

サファリ(LAMY)¥4000 中字
長所:デザインがカジュアルで気軽に持てる。毎年限定色が出るが、レギュラーの色もいい。クリップがU字になっているのでポケットに入れたときしっかりホールドしてくれる。インクフローがいい。
短所:フローが良すぎて細字(F)なのに中字(M)ぐらいの太さ。表示を信用することなかれ。

色彩逢い(パイロット)¥3000 中字
長所:安すぎず高すぎず、万年筆らしく、カラバリ豊富でスケルトン軸、というあれもこれもを詰め込んだカジュアルな1本。書き味はやや硬だがカリカリとまではいかない。
短所:あまり個性はない。スケルトンにカラーインクを入れても基本的に黒にしかみえないので、過度な期待をしてはいけない。スケルトン軸じゃないほうがいい場合はセーラーのレクルを推す。

カヴァリエ(パイロット) ¥2500 細字
長所:万年筆の中ではかなり細い軸を持つ。ボールペンなどの細さに慣れている人が感じる違和感を解消。ペン先が少しふわっとしているがフローがいいので、筆圧が特に高くなければ問題ない。カラバリに派手さはないが女性向け。
短所:字の太さがのっぺりするので、ハライなどには向かない。細字だがやや太くなるので、字が小さい人にはお勧めしない。

ポケット万年筆(プラチナ) ¥1500~2500 細字
長所:この値段でペン先が金!サラサラと書けて極細!という細かな字を書く人にとっては理想の一本。ショート軸なので軽い上にクリップが長いのでポケットから落ちることはまずない。
短所:現在販売されていないのでヤフオクなどでしか入手できない。ただしゴロゴロ出てくるので入手困難ではない。昭和なデザインしかないのは仕様。



とにかく入手が容易で手に取りやすいもの、購入の際に選択肢があるものを選んでみました。
万年筆使ってみたいんだけどなー、高いのばっかりじゃんかー!というイメージを払拭すべく、一番高いのはサファリぐらいというレベルで並べてみました。
他にも低価格万年筆はぼちぼちありますが、今回はスタンダードでせめてみました。
ただ、やっぱり低価格ですとスチールペンになってしまうので優しい書き味や、ハライなどの微妙な字の太さ調節まではできません。その点に関してはプラチナが一番強いと思っておりますが…(3776センチュリーは1万円で金ペンなのでお勧め)
長時間筆記で疲れるなーという人間は、現代ではあまりいないとおもうのでスチールでもいいかなと思う今日この頃。

私は低価格も好きですが、高いものもぼちぼち。使い分けとしては

低価格:採点や毎日のチェックなど、ゴリゴリ書いても困らない
高価格:文字がメインになるとき。大量採点!

ですかね。大量採点のときは手がピキピキしてくるので…フローのいいスチールでもいいのですが、訂正もするので金ペン中心にしています。


万年筆購入のきっかけになれば幸い。