ひろむside
ピンクのロングヘアに真っ赤な口紅…
さすがに高校生になったら間違える人はいないけど
とにかく来夢は目立つ存在
昨日も出かけたら3枚の芸能事務所の名刺とTV番組のインタビューに5回あたったんだけどぉ〜
って笑ってた
両親も僕も幼い頃から病気で自由に過ごせなかった来夢を知ってるから甘々になるし元気で幸せならばそれでいいと思っている…
「それでさぁ、全然つまんないから別れた」
「来夢ちゃん、もう別れてたの〜?」
母親は呆れながらも笑っている。
僕が知ってるだけでも今年に入って3人目のような気がする…前の彼氏が美容師でカットモデルを頼まれて、金髪にされた。
「大夢はさ、彼女いないのかよ」
「まぁ、いいじゃないの。
今は難関クラスで勉強頑張ってるのよ」
「つまんねー、ヤツ」
バカにした顔で舌打ちされた、
まぁ、いつものことだけど…
彼女じゃないけど、彼氏なら…
ふいにリーくんの顔がよぎった。
いやいや、何を考えてるんだよ。
まさか、リーくんに会えるなんて思わなかった
めちゃくちゃ、イケメンだし、、モテるだろうな、
ずっと、女の子と思ってたんだから、色んな意味でガッカリしたと思う…たくさんの思い出も女の子としての僕とのいい出来事だからさ、、
きっと、明日からは楽しい高校生活が始まるだろう、、僕は単なるクラスメイトでいい。
こっそりスマホに入ってる幼稚園の2人の写真を見てちょっとだけ、切なくなった…
やっばり僕にとっても初恋だったんだなぁ、、