リーside

 

0時を過ぎた時間に、りなちゃんから

ラインが届いていた

 

りなちゃん的に、珍しい時間だなぁと思いながらも

風呂上がりに炭酸水を一気に飲んだ

あー、最高に美味しい!

 

ひろむくんと図書館デート、じゃなくて

勉強会の約束もしたし。今回は尾崎達にも

邪魔はさせねーし、尾崎の彼女からも

協力する!って言われたから大丈夫だろっ

 

夏休みの計画も立てたいなー

ちょっと、遠出して海に行ったり、花火大会とか

お祭りにも一緒に行きたい♡

 

もちろん、夏休みには家に帰るかもしれないけど

会える時間は大切したいし,自分の気持ちに素直に行動あるのみ!

それが今の自分らしさだ

砕け散ったら・・・尾崎たちに骨を拾ってもらうのみ!

 

 

そうそう、りなちゃんからの動画を見なきゃな

 

 うーん…

どこかの高校の部活の様子なのか・・・

文化祭まであと2日の文字が黒板に大きく書いてある

周りにはドラムやギターやらスタンドマイクがあって軽音楽部みたいだ

皆んな楽しそうに楽譜をみたり、音を合わせたりしてる。なんとなく、制服もおしゃれだし男女共に

雰囲気も都会の高校生だな…

部室?もめちゃくちゃキレイで広くて、何だろ

スゴい立派なステージもある…

ウチの部活とあまりには違いに思わず笑ってしまう

同じ高校生だよなぁ、


ガヤガヤしてた部活風景の中で

ステージの上に制服姿の女の子がマイクの前立つと周りが一瞬で静かになった

なぜか、スゴいオーラがある子で長い髪に黒縁のメガネの普通の制服姿なのに不思議と目が離せない…



彼女が右手を上げると合図したかのように

突然に演奏が始まった。


その真ん中に立つ彼女は歌いだした



オリジナルの曲だよな…


それなのに一度聞いたらクセになるメロディと

彼女の透明感のあるに声がぴったりだ…


キミと過ごした日々は決して忘れないよ

あの青い空も公園も懐かしく思えるね♪



何か切なくていい曲やん…



「この曲、アンコールにしよっか?」

 

メガネを外した彼女は驚くほどキレイで

後ろ姿のままでパソコンを操作する金髪男子に声をかけた。

 

「了解」

 

あれ、この金髪の後ろ姿って…



「ユリナ先輩、最高ですよー

文化祭も大成功ですね!」


後輩らしき部員達がキャーキャー騒ぎだした


ユリ…?


この人は…もしかして尾崎の推しのユリちゃん?

雰囲気は違うけど、キレイな顔と声の持ち主なんて

滅多にいない…


そして、そして…

あの金髪の後ろ姿は間違えるわけないよ

毎日見てた後ろ姿だ


間違いない…ひろむくんだ