ADHDってそもそも何???

 

 

皆さん、こんにちは!Akiです。 

 

 

アメリカの大学での冬休みが始まり、あの忙しかった日々が嘘だったかのようにのんびりと自分の好きなように勉強できています。

 

 

この冬休みを使って自分が学んだ心理学の知識をブログで少しでもシェアできたらと思っています!!!

 

 

 

さて、今日お話したいお題はADHDです!!!ウインク

 

 

 

皆さんもADHDといった言葉をよく聞くことがあると思います。

 

 

 

僕も塾で仕事をしていたときに、保護者の方から

 

 

「うちの子、ADHDなんですよーー」

 

 

と言われることはよくあったのですが、

 

 

「ADHDってなんだ???とりあえず、何かの発達障害かな???」滝汗

 

 

くらいの知識しか持っていませんでした。

 

 

前の会社の上司に会社を辞める前に

 

 

「お前はADHDを持ってるかと思ってたわー」真顔

 

 

と言われたこともあり、ADHDという言葉が頭にはひっついているものの

 

 

今いちよく分からないものでした。

 

 

 

皆さんはADHDってどんな発達障害かはっきりと分かっていますか???

 

 

 

お子さんを持つ方だったら余計に気になりますよね。

 

 

教育に関わる人たちにも必ず必要な知識だと思います。

 

 

自分がアメリカで学んだADHDの知識をできるだけ分かりやすくお伝えできればと思います!

 

 

ADHDって何の略???

 

まず、そもそもADHDって英語だから分かりにくいですよね?!

 

 

ADHDは

 

 Attention (注意) Deficit (欠如) Hyperactivity (多動) Disorder (障害)

 

 

 

の略で、

 

 

名前の通り注意力がものすごく足りておらず、自分のしないタスクをこなすことが難しい。

 

 

もしくは、ものすごく動き回ったり、衝動的な行動が見られます。

 

 

 

基本的にADHDの子供たちはこの注意欠如の症状が強い子供か多動性が強い子供、もしくは両方兼ね備えている子供もいて、症状もマイルドから深刻な状態まで様々です。

 

 

注意欠如(innattention)の症状としては

 

 

1. よく注意力が極端にかけており、よくケアレスミスをする

 

2. よく注意力を保つことが難しい

 

3. よく話をちゃんと聞いてるように見えない

 

4. よく指示通りに物事をこなすことができず、学校や家での手伝いをこなすことが難しい

 

5. よく物事を整理したり片付けることが難しい

 

6. よく精神的に疲れるタスクに取り組むことがいやで拒否したり避ける

 

7. よく大切なものを失くす

 

8. よく他のことに気を取られて集中できない

 

9. よく毎日の活動で何かを忘れている

 

 

 

多動性 (Hyperractivity / Impulsivity)の症状としては

 

 

1. よく席でソワソワして指や足で叩いたり、もじもじしている。(じっとしていることが難しい)

 

2. よくじっと座っていないといけない時に席を離れてしまう

 

3. よく静かにしないといけない状況で走り回ったり、いろんな所に登ったりする

 

4. よく静かに過ごす遊びや活動ができない

 

5. よくまるでモーターがついているようにいつもバタバタしていてる

 

6. よくものすごい勢いで話す

 

7. よく質問が終わる前に急に自分の意見を話し出す

 

8. よく自分の順番を待つことが難しい

 

9. よく他人の邪魔をする

 

 

 

このような症状は12さいよりも前に発症します。

 

判断するのは難しいかもしれませんが、基本的に学校生活や日常生活に支障をきたす場合はADHDの可能性があります。

 

約5%もの学校に通っている子供がADHDと診断されているそうですが、2.5%の大人の方もADHDと診断されています。

 

小学生が終わるまで症状が続き、思春期に入るにつれて症状が少なくなっていきます。(35%〜60%の子は大人になっても症状が続くことがあります。)

 

 

ADHDの特徴としてこのようなものもあります。

 

  • 言語、運動能力、社会的発達の遅れ
  • 自分の嫌なことに対することへのコントロールが効かなくなる
  • すぐに機嫌が悪くなったり、ネガティブになる
 
ADHDってどうして起こるの???
 
ADHDは様々な原因で起こることが考えられており、特にADHDの両親をもつ子供はよりかかりやすい傾向にあります。
 
主な原因としては
 
気質 (temperamental)=子供の感情的な特性に関わっている:感情の抑制 / ネガティブな感情 
 
環境 : 出産時低体重 / 母親の喫煙
 
生物学的 : 遺伝 / 脳の活動 / ドーパミン異常
 
その他 : 環境的な毒素 / テレビばかりを見させる環境
 
 
遺伝や禁煙が悪いことは分かりますが、テレビをずっと子供に見させることがあまり良いことではないことには驚きですね。
 
 
ADHDの子供たちが直面する問題
 
では、このようなADHDの子供たちはどんな問題に直面することになるのでしょうか???
 
ざっと上げるとこのようなものになります。
 
  • 学習、コミュニケーション問題 → 学校でのパフォーマンスの低下や学習での成功が難しい
  • 他の子供たちとの関わりが難しい → 社会的な拒絶・人間関係でのトラブル・クラスメイトからバカにされる
  • 間違った行動をとる → ドラッグに手を出す人も多い(アメリカ) ・怠けている、責任感がないと勘違いされる
  • 感情的な問題 → 行為障害(conduct disorder)に発達する可能性もある (約25%)
 
こう見るとどれだけADHDの子供たちが社会や学校の中で生きていくことが大変か分かると思います。
 
 
周りや家族のサポートがとても重要なものになってきます。
 
ADHDに対する治療法はある???
 
 
 
では、ADHDの子供達に対する具体的な治療法とはどのようなものがあるのでしょうか?
 
 
ADHDの子供たちにもっとも有効だとされているのは薬療法で精神刺激薬(stimulant drugs)が主にしようされています。(リタリン Ritalin)
 
 
約80%のADHDの子供たちの学校パフォーマンスや衝動的な感情をコントロールするのに効果があるそうです。
 
 
しかし、何人かのドクターは長い期間の薬の処方に対して疑念を抱いているみたいです。
 
 
認知的行動療法(Cognitive behavioral therapy)という療法は近年日本でも認知させてきたようですが、アメリカではとても主流のセラピーでうつ病やPTCDの治療にも使われます。
 
 
その他、オペラント条件付きテクニック(operant conditioning techiniques) という例えば、勉強を20分集中できたらご褒美を上げるといった望ましい行動をした時に喜ぶものを与えて行動を身につけていくというテクニックがあり、自閉症の子供にも使われているテクニックです。
 
 
ADHDは近年増え続けていますが、診断することが難しく、過剰に診断されているケースも多いそうです。
 
 
 
 
 
いかがでしたでしょうか???
 
 
子供たちと関わっていく人たちにはもしかしたらこの先、ADHDの子供達と出会うこともあるかもしれません。
 
 
もし、しっかりとADHDについての理解があれば私たちの子供達に対しての接し方が変わるかもしれません。
 
 
僕のように「え、ADHDってなんだっけ???」とならないように是非覚えておいていてくださいね!!!
 
 
また、このブログでアメリカで学んだ心理学の知識をシェアできるように続けていきます!
 
 
今日も読んでいただきありがとうございました!