【師のブログより】


三世(さんぜ)とは、過去世、現在世、未来世の三つをあらわします。

私たちが生まれてから死ぬまでが現在世です。

お釈迦様は因果の道理は三世を貫くということを「因果経」で説かれています。

  過去の因縁を知らんと欲すれば、現在の果を見よ。

  未来の果を知らんと欲すれば、現在の因を見よ。

因の意味→原因。果の意味→結果。

過去、どういう種まきをしてきたか、それは現在の自分が受けている結果を見ればわかります。

未来に受けなければならない結果は、今自分がまいている種を見れば明らかになっていきます。

今、怠けて練習をしない人は、未来にいい結果は期待できないことになることが考えることが出来ます。

これらのことを仏教では、善因善果(ぜんいんぜんか)、悪因悪果(あくいんあっか)、自因自果(じいんじか)などで説かれています。

善因善果は良いことをすれば、必ず自分に良いことが返ってくる。

悪因悪果は悪い行いをしたら、必ず悪い結果となって自分に返ってくる。

自因自果は自分の行いにより、未来は必ず決まっていくという意味。

我々は何かしらの因縁を受けています。

この三世の因果の悪因縁をたつ為には、やはり仏道修行が大切になってきます。

だからこそ、功徳を積み、日々の行いを大切にしていかなくてはいけないように思います。

これらの悪果を招かない為に、様々な修行法などで善果に出来ることが考えられます。

それが、お釈迦様やお大師様の説かれる仏道修行なように思うのです。

供養、布施行、瞑想、観法、座禅、真言行、護摩行など.......様々な修行法があります。

その積み重ねの修行で功徳を積んで、自分自身の日々の良い行いこそが、善行功徳として自分に返ってくるのです。

だからこそ、現在の行いこそ、過去と未来を解く鍵になりますし、自分自身の将来を豊かに幸せにしてくれるんだと思います。


合掌