12月6日放送の「THE MANZAI 2020」は久々に漫才が面白かった。ナインティナインのMCなので、世代(もう十分オヤジです)というのもあるだろうと思う。番組冒頭、最高顧問ビートたけしによるオープニング・コントがあり、旅客機内でコロナ禍の昨今、ひとりだけマスクの着用を拒否する男をたけしが演じ、これは確か最近、現実にあった事件だった筈で、パロディが効いていたが、どういう意味なのか、改めて考えていた。もしも、おれは口を塞がれないぞと、あらゆる権威や、ほんの僅かにでも権威臭いものに対しては、徹底的に反逆してやるという意味だとしたら、本当に心から敬意を表したい。死なない程度に毒舌家であり続けて欲しい。ぼくは、2013年頃、ビートたけしに関する夢を見たことがある。他人の夢など犬も食わないだろうが、書いてみると、……公園にライオンが一頭いる。それが普通の大きさのライオンではない。バカでかいライオンである。夢の中で、ライオンって、こんなに大きかったっけと、訝しく思う程である。そのライオンの大きな口を開けて、わがビートたけし氏が巨大な口の中に上半身を自分から突っ込んでしまう。ぼくは父母といっしょにそれをやや遠方から見ている。口を閉じられたらひとたまりもない。当然たけしの身を案ずるが、父(2015年に死去しています)が、「大丈夫だわ、いざとなりゃ、たけしは短銃持っとるで」(名古屋弁です)、と答える、というものだった。夢には、この他に二人女性も出てきた筈で、エロチックな願望の方の意味は分析できなかったが、ことほど左様に、ビートたけしという芸人は、ぼくにとって強烈な批判的精神のいわばアイコンなのだ。ビートたけしがわれらの課題をスピードアップしたことは、まず間違いなかろう。