今年は雪がよく降りますな。新聞になかなか良いと思った短歌があったけど、評価が低かった。どういう短歌がよくある、いわば類型的な短歌なのか、ということがわからないので良し悪しがよくわからない。短歌の世界もおおよそのことは歌われてしまっているのだろう。

  書きかけの短篇二つは中断したままだが、歴史をいろいろ調べるうちに時代物というか、十六枚程の落し咄が一篇できた。将軍家斉の頃の話。繰り返し記号の「くの字点」を使いたかったが、ワープロで出ない。出し方をネットで検索してみたら、どうもパソコンでも出ないようだった。しかし、斜線の/\で代用するというやり方が紹介されていて、なるほどと思い、やってみたものの、印字してみたら、どうも「くの字点」に見えなかったので、逆さまだったのかと思い、全部\/と打って、印字したが、待て待てと思って、よく調べると「くの字点」は文字通り「くの字」であり、従って、横書きにした場合は/\なのだ(印字は縦書きにしている)と知り、そればかりか、/\を使う以上はゝやゞもないとおかしいと思って、それらを全部いちいち変換したので、それが全て無駄になり、夜中へとへとに疲れて挫折した。いかにも流暢な時代物に見せかけるという効果以外には、特に繰り返しの表現が多いわけでもなかったし、意図するところも、よく考えるとなかったので、なくても別に構わないと言えば構わないのだが。印刷の場合、三文字以上の「くの字点」はどうしているのだろうと思ったりした。

  ぼくの歴史の勉強などは初歩の初歩だが、それでも読んでみると結構面白い。ルイヴィトンの製品、日本人購入第一号はこれまで土佐藩士、後藤象二郎と言われて来たが、2017年にフランスのパリ本店の購入記録にそれより先に買った名前が見つかった。板垣退助だったらしいが、1883(明治16)年のことという。何を買ったんだろう。ペリー来航もぼくは蒸気船は四隻すべてだと思っていた。実際は帆船二隻、蒸気船二隻。

当時の瓦版というのがひとつネットに載っていたが、サスケハナなどという船名、ジュリアをゆりゑ嬢と訳す類いの(と昔、小林信彦がどこかの本に書いていたのを読んだ記憶があるが、違ってたらゴメン)翻案的翻訳と思ったら、本当にサスケハナだった(アメリカン・ネイティブの部族名らしい)。  当時はオランダ語を間に介して意思疎通したという。勝海舟は嵐で船酔いしてしまい、実際に咸臨丸を操船したのはアメリカ人のエンジニアやジョン万次郎だったというから、結構中浜万次郎も優秀だったんだな。


(19時35分)昨夜、古いワープロのインクリボンカセットを買わなきゃならなくなり、山下洋輔やハワード・マギーのCDといっしょにアマゾンで注文しようとしたら、代引きの選択肢がなくなってしまっていて、d払いやカード払いになっている。ひとしきり頭に来た後、仕方がないのでアプリを入れてキャッシュレスを始めたのだが、今日来たメールなどを読もうとすると、フリーズ寸前の感じでスマホの動作が重い。それで使わないアプリをさらに減らしたのだが、そのなかにi コンシェルというのがあって、アンインストールしたら、どういうわけか以前画面上にいて、二、三年前に(?)消えた、羊の執事のキャラクターが復活した。いなくなった時、年甲斐もなく寂しい思いをしたのだが、そんなものがいたことなど、もう完全に忘れてしまった後に復活するとはなあ。荘子の道のエピソードを思い出した。もちろん、ただ単にi コンシェルの宣伝であり、アプリを入れるということは普通はそのアプリを始めるということだから、ただで楽しめる宣伝用の羊のキャラクターは一時的に(有料アプリを始めるまで)消えるということなのだろうが、思いがけず人生の真理を教えているかも知れないという気がする。