年の瀬に来年の話とは気の早い話であるが、令和も早いもので、来年三年目である。この頭音が「ら行」の元号というのは、比較的珍しいらしい。「暦応」(りゃくおう)から、およそ680年ぶりという。もともとは日本語に頭音が「ら行」の言葉はないそうだ。すべて漢音由来らしいので、大正時代、「ラジオ」なんてテクノロジーが広まった頃は、言葉もかなり斬新に響いただろうと思う。考えてみると、ラジオという言葉はカタカナ英語だ。翻訳はされずにそのままでいる。コンクリートは「混凝土」とかね。永井荷風がラジオを蛇蝎の如く嫌ったのは有名だけど、もちろん単に軒先から聞こえて、やかましいといったレベルの話ではなかったんだろうね。昔、荒俣宏がテレビで話していたエピソードに、パリにエッフェル塔が建った時、反対騒動があり、美観を損ねるというので、随分怒り狂った人が多かったが、中でも死ぬほど嫌い抜いた富豪がいて、パリの何処に住んでもエッフェル塔が視界に入ってしまう。エッフェル塔を見ずに生きるにはどうしたらいいか、ってんで、エッフェル塔のなかに住んでしまったという。世界一高いビル、ブリュジュハリファにそうした反対騒動が起きた形跡はない。もう起きないのである。昨日テレビで見たが、今度の大阪万博では、ついに空飛ぶ車が登場するらしい。自動運転なんでしょうか。