おれは昔から影響を受けやすい性質なので、その時その時読んだ本にもろに影響される時がある。つぶやき(10)で若干神話や宗教に批判的に書いてしまったが、実際のおれの生活は、宗教と文学をどっちつかずに行ったり来たりしているように思う。共産主義もひとつの阿片に過ぎない、といった批判はよく耳にするが(たとえば丸山圭三郎)、何も信仰を持たずに生きるというのは無理ではなかろうか?
だから、現代中国に於いて、共産主義がひとつの宗教だったとして、別段おれ自身は驚くつもりもない。その程度のニュアンスでお読みくだされば有難い。ただ、神は絶対的領域に存在し、いかなる意味でもこれを相対化し得ない、と考える人たちがいるとすれば、おれは宗教的な人間ではないだろうと思う。

※(12月7日付記・同7日削除)

  (同7日付記・同7日削除)