官房長官がGOサインを出すと、バン!ということらしい。そうならないようにして下さい、と。
山本常朝〔『葉隠』の口述者〕は武士の心得についてこう書いている。「毎日、怠ることなく、死んでおくべきである。古老の言葉に、『軒下から一歩出れば、汝は死者であり、門を出れば敵が待っている』というのがあるが、これは用心せよということではなく、前もって死んでおけということである」。(スラヴォイ・ジジェク「死の前に生はあるか」から孫引き)
ぼくなどは朝風呂こそやらないが、朝寝ばかりやっていて耳が痛い。武士が威張ったのも、やはり相応の理由はあるわけである。宮本武蔵は天井から抜き身の刀を一本ぶら下げておいて、わざわざそいつにいつ刺し貫かれるかわからないようにして、毎晩寝て修行したという逸話もあったよね。ぼくなどは随分甘ちゃんな修行しかしていない。まあ、本当に切腹なんてよくやれるものだと常々思う。三島は現実の海が怖く、波打ち際のほんのちょっと先までしか行けなかったそうだが、そういう彼と、1970年決起してハラキリした彼と、どうつながるのか。ぼくにはわからない。