ヘリオスが大神ゼウスに言った。

「貴公は儂の陽の光の莫大なる恵みを毎日欠かさずもらっているにもかかわらず、考えてみたら一銭も税金を納めておらんではないか。時は満ちた。今すぐ金を払え」

ヘリオスのその言葉を聞いて、クロノスが大神ゼウスに駆けつけて言った。

「時は満ちたじゃと? 時満ちたならば、今までの時間使用料を払い申せ。もちろん満額でだ」

二柱の神々に責め立てられる大神ゼウスの様子を目撃したポセイドンが激昂して言った。「おめえは、おいらの海で泳いだり、漁りしたり、ナンパしたり、学術研究したり、他にもいろいろちょろまかしていると皆が言ってるでねえか。払え、払え。全額耳揃えて払うだよ。ただでおいらの海の幸にあずかろうたあ、ふてえ野郎だ」

債鬼に囲まれて、おろおろしているゼウスにティタンが言った。「そもそも、お主が大地に立っていられるのも祖先の神がいてこそだ。これがどれ程有り難いか。土地代をお払いなさい。でなければ、地球の外へ出て行くがよいぞ」

アプロディテが煙管を吹かして言った。「あんさん、今までの酒手とサービス代金、まさかロハだと思ってるんじゃないのかい。全部ツケだってこと忘れないでおくれ」

ヘラクレスが凄んだ。「あんた、最近ずいぶんカッコ良くなったじゃねえか。おれのジムで鍛えたからだ」

ゼウスがついに泣き出すと、暗黒からハデスが揉み手をしながら現れた。「あのう、死ぬんでしたら、葬式代はひとつ前金で」

こうして大神ゼウスは身ぐるみ剥がれてスッテンテンになってしまった。

即ち、これが現在の……