アイドルおたくでも、取材特権を持つ新聞記者でもない輩が書くことなので、しま臆測で書くのだが、

今年1月のSMAP解散騒動は、同グループをまとめてきた敏腕女性マネージャーが引き起こしたお家騒動に端を発する、

中居正広を頭目とした事務所独立クーデターだった。

だが、ことは成就せず、巷間伝えられるところによれば、木村拓哉の翻意によってクーデターは失敗に終わった。

あくまでもアイドルの枠内で自由にものごとをやらせようとするマスコミ世間のアイドルへの要求(或いは嫉妬)は、思いの外根強かったのである。

ここにある潜在的な素地とは、ジャニーズ事務所の歌のうまい正統派アイドルである木村拓哉と、歌のないお笑い全盛の世にあって、話術を磨き今やバラエティの司会業もこなす変貌したジャニーズ・アイドルである中居正広との対立の構図であり、

今回これは少なくともSMAPメンバー内の確執となって噴出してしまったのである。

木村の立場に立てば、笑われる二枚目などは真の二枚目ではなく、ジャニーズ・アイドルというブランドを離れては生きる道がなかったのであり、

育ての親である女性マネージャーをいかに感性的には支持しても、事務所独立は裏切るしかなかっただろう。

無論、この点でより自由の利く中居は強かったわけだが、アイドルなのにお笑い芸人みたいなことをやるというセールスポイントは、強みであるのと同時に弱みでもあった。

冷静になった彼もまたビジネスライクになり、ブランドイメージの悪化を怖れて解散を思いとどまったのだろう。

ファンレターに返事を書かないと発言したり、エロをネタにしたり、当然中居もジャニーズ・アイドルの枠を意識的にギリギリのところで壊し、再創造するわけだが、

そこで前提化されているアイドル像は、一方ではより保守的(半ば政治的)になっていた。

解散クーデターでの計算違いだったのではないか。