宝塚市役所放火事件~横浜でも起きる可能性

投稿者:
太田正孝
投稿日:2013年 7月13日(土)20時04分44秒


● 税金の滞納と差押が生む軋轢

宝塚市役所の事件を見て、横浜でも起きて不思議でないように思います。

税金滞納にはいろいろ事情があります。情状酌量して、
何らかの猶予・配慮をしてあげなければならない事例もたくさんありますが
職員とのいさかいで、
つい職員も感情的になって、差押を強行したりする事例もあります。

先日相談がった事例では、事情があって固定資産税を滞納していた方が給与を
差し押さえられ、生活できず、職場にも居ずらくなって、転勤したら、
またその転勤先の給与を差し押さえにかかったという事例が横浜でもありました。

追い詰められた方が相談にこられたから良かったのですが、間違ったら、この横浜
で、宝塚市の事件が起きたでしょう

職員と滞納者の感情の行き違いで、滞納者は分割を希望していたのですが
職員はそれを拒否・差し押さえを強行したことから、危機一発になったのです

私と職員の上司が中に入って、分割を認めていただいて、収まったのですが
給与の差し押さえで職場を追われ、転勤先でもそれをやられたら、宝塚では
ないけれど、「俺の人生をめちゃくちゃにしやがって」と、事件に発展したでしょう

宝塚の場合も、職員と滞納者の感情のもつれもあって、10万円以下の滞納に
滞納者の生活の全部を支える預金を差し押さえて、預金が下ろせなくなった
事が「俺の生活をめちゃくちゃにしやがって」ということになったのでしょう

犯罪は憎むべきものですが、つい先ごろ横浜で、私が関わった事案から
なんとも、犯人に「なんとか別の解決方法がなかったものか」と、

太田が宝塚の市会議員で、相談に乗ることができたら、
こんな事にはならなかっただろうと、させなかっただろうと
同情を禁じえません

横浜の滞納整理部門と職員に対しても、今回の事件は「警告」になりましょう

私は、注意を喚起したいです。温情も、時には必要です。
滞納される方にも、いろいろ・さまざま、事情があるものです