「政治家の殺し方」の読み方 Ⅱ-6

投稿者:
極楽蜻蛉
投稿日:2012年 2月 7日(火)15時51分52秒


「都市経営・行政運営調整委員会記録」を続ける。

>◆(飯田委員) そこの部分でも誤解がその時点から生じているという形で認識させていただきます。
 そして重要なのが、このメールの中で黒塗りをされている部分です。日本語のところでも黒塗りされていると思いますが、ここの部分を英語で読ませていただきます。
 At this time,we have to cancel the meetings and the presentations with the waste water department and the economic development department scheduled with Mr.and Mr.というくだりがあるのです。
 これは行政視察の中止申し入れだということが、このメール全文を理解する上で非常に重要だと思うのです。もしこれが入っていた場合、近藤課長補佐に仮にCcで入ってきた文章であっても、横浜市あての文章と読めるのですか。あくまでも先ほど言ったように、私は向こうの市の当局の方とやりとりをしている中でいただいたメールです。こちらのCcに入っているのもそのまま同じ方がCcに入っているのです。ですから記者発表に対して、横浜市はこのことに対して、市長がサンディエゴ訪問の見合せの理由として掲載しているということになるのですか。それでもこれは横浜市あてで見合せの理由と長谷川室長は理解されているのでしょうか。<

◎(長谷川国際政策室長) まず、横浜市あてのメールかということにつきましては、本市あてのパソコンに入り、そこで職員として共有しているということから行政文書という理解をしております。
 なお、私ども横浜市長がサンディエゴ訪問を見合わせたのは、諸条件を総合的に勘案しての判断だと考えておりますので、このメールだけで見合せを判断したものではないと考えております。

>それでは、このメールを不可能であると読まなければ、国際儀典を取り仕切る上でアマチュアであるという報道に自信を持って長谷川室長はお答えになっています。このメールは私と花上副議長の行政視察のキャンセルということが全文を読めばわかることです。<

◎(長谷川国際政策室長) 大変恐縮いたしております。特に取材のやりとりが尊大な印象ということで大変恐縮しております。ただメールにつきましては、儀典の立場から解釈させていただきましたので、私どもの立場でということで御理解いただければと思います。

>もし横浜市の国際政策室がそうした現地の危機的な状況を判断されて、今回の横浜市長が訪問されることを見合わせるようなメールだと受けとめたのであれば、哀悼の意を述べるのが当たり前であって、国際政策室からは現地でそういった哀悼の意を述べたからよいのだと報道に話していたり、26日に市長からメッセージを出したのでこのメールに対する回答は不用だとお話になっているようです。このメールは向こうの式典の責任者から来ている直接のメールでありますから、これに返信するのが当たり前であって、アマチュアからしてみても本当に常識知らずと言わざるを得ないと思いますが、その点についてはどうでしょうか。<

>◆(飯田委員) 市長にも御説得したのですが、状況を考えて、どうしても意思を変えることができなかったと式典出席議員に説明されているかと思います。その決定に影響を与えた人物がいるとお話しされていますが、その方はどなただったのか伺います。<

◎(長谷川国際政策室長)市長は私どもの意見やその他の方の意見、秘書部、危機管理監、それから他の情報も含めて総合的に判断されたと考えております。

>◆(飯田委員) これについては危機管理監からのアドバイスで市長はサンディエゴの訪問をキャンセルしたということを長谷川室長からも直接伺ったので、あえて聞いてみました。<

ここまで読まれると、横浜市国際政策室との名称を持つ組織のでたらめさがお分かりだと思う。

横浜市国際政策室の事務ではないとして、行政視察について議員に事務をさせておいて、その断りのメールの(Cc)が、横浜市職員にも送られてきた。
そのメールが何を断ってきたメールかは理解していない。
「何かを断ってきた」という一事をもって、「姉妹都市締結五〇周年記念事業」が行われないと判断したことになる。
「このメールを不可能であると読まなければ、国際儀典を取り仕切る上でアマチュアである。」という長谷川室長の発言が問題を大きくしている。
「中田宏」のサンディエゴ訪問中止の決定は、国際対策室長の何を断ってきたのかわからないメールについての判断と、危機管理監の助言に従っていたことになる。

中田宏行動記録には
10月24日(水)
【午前】
・ 都市経営局長谷川国際政策室長
・ 上原危機管理監
・ 金田副市長、阿部副市長、佐々木副市長及び野田副市長
・ 市経営諮問委員会
・ 都市経営局
【午後】
・ 第55回動物園技術者研究会昼食会~文仁親王殿下御臨席(新横浜プリンスホテル)
・ 開港150周年記念テーマイベント事業説明会(六本木ヒルズ ハリウッド・ビューティー
  プラザ)
・  高村正彦外務大臣を表敬及び第4回アフリカ開発会議ロゴ発表(同所)※この行事のトピ
  ックスへ
・  第55回動物園技術者研究会情報交換会(新横浜プリンスホテル)
とある。
午前に書かれている、上原危機管理監、という時点で訪問中止の決定が行われた、と議会で発言されていることになる。

横浜市の11月19日記者発表「サンディエゴ訪問見合わせに関する主な経緯について」はこの後も訂正が加えられている。