教育関連の予算

投稿者:
近代史
投稿日:2011年 6月26日(日)04時20分8秒


確か平成19年頃だったと記憶しています。
スーパーサイエンスハイスクール研究開発校に指定された県立柏陽高等学校。
初年度の研究費の支給は、生徒数800人強に対して、100万円でした。
高校内で検討の結果、現在の「はまぎんこども宇宙科学館」へ遠足が実施されたそうです。
偏差値67の高校生が、
科学的リテラシーの伸長に力を入れた校外での体験学習に役立つ場所は、他にもあった筈です。
「急遽、予算をもらったから、使うための遠足だった。」
「1人当たり1,250円弱と予算が少なくて、大した事ができなかった。」
当時、この様な声が聞かれていました。

平成21年度に多額の市税が投入されて、横浜開港150周年を記念して設立された理数科の進学校、
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校もスーパーサイエンスハイスクール指定校です。

特色は、サイエンスリテラシーなどの学習成績・英語力などにより、40名程度を選考し、2~3年次の間の約7ヵ月間、
課題レポートや土曜実験講座、横浜市立大学での講義受講などを通して横浜市立大の教員が継続的に指導する。
この総合的評価をもとに、入学許可候補者(特別枠)を10名程度選抜する横浜市立大学チャレンジプログラムを設定。

平成22年度の偏差値63、平成23年度の偏差値64。
入学時の選考方法は、数・英・理の評定を重視する特徴を示しているのに、
後期選抜時に独自問題を行うのは、国・数・英。
単位制理数科高校が、理科に関しては、点を取りやすいと言われている共通問題を採用しています。
英語力と言う割には、英検3級(中学卒業程度)が特記基準。
(英語力を重視する高校は、英検準2級以上を求めます。)
前期選抜と後期選抜の募集率の割合、選考基準、選考方法は、市立・県立中堅校並…

通学地域割合 横浜市66% 川崎市6% 横須賀市3% 他25% 生徒数472名。
横浜市にある市立・県立高校の中で、横浜市内からの通学者が少ないのも特徴です。

5人の世界的な科学者がスーパーアドバイザーで、
研究機関、大学、企業の研究者、技術者の方々が科学技術顧問として出張講義や研究指導をしているのに…
開港記念で設立された県内唯一の単独の理数科の進学校の大学進学の進路指導は、
国公立大学文・理系、難関私立大学まで幅広い進路に対応するそうです。
来年度、1期生が卒業します。進学先の大学が公表されるのが楽しみです。