東京新聞の記事より

投稿者:動物愛護1年生 投稿日:2011年 3月22日(火)18時25分31秒


川崎市獣医師会長の先生の取り組みです。横浜市獣医師会でもお願いできたらと思います。

東京新聞記事

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110321/CK2011032102000048.html
被災者のペット預かります 愛犬などを無料で「生活再建を支援」 中原の動物病院
2011年3月21日

福島県いわき市からペットと避難した菜花さん一家と馬場院長(左)=中原区下新城で


 東日本大震災では、飼われていた犬などのペットも被災した。人的被害が甚大で、なかなかペットにまで気持ちが及ばないが、家族同然にかわいがられているケースもある。ペットを助けることは、飼っている被災者の支援につながる。 (平木友見子)

 川崎市中原区の馬場総合動物病院は、被災地から避難してきた人の犬などのペットを無料で預かる取り組みを始めた。「ペットの取り扱いで困っている被災者はたくさんいるのでは」と、馬場国敏院長(62)は指摘する。

 きっかけは、福島県いわき市大久町から、犬を連れて中原区に避難してきた菜花(なばな)功さん(45)ら家族三人からのSOSだった。自宅は福島第一原発から約三十キロ、第二原発から約二十キロの位置にある。

 十七日に次女の里沙さん(20)が住むアパートに車で避難してきた。だが、このアパートでは犬が飼えないことになっていた。困り果てて探し回ってたどり着いたのが、馬場総合動物病院だった。

 柴犬の雑種の雄(九歳)で、名前を「ポテト」という。被災後、家族が身を寄せた避難所にも犬は入れなかったため、犬と共に車の中で寝泊まりするほどかわいがっていた。

 それだけに預け先が決まり、妻の貞子さん(45)は「家族と一緒にいられて本当にうれしい」。ホッとしたのか、涙を流しながら馬場院長の善意に感謝した。

 川崎市獣医師会長でもある馬場院長は「今回のことがモデルケースになって全国に広がり、被災者が安心して避難できる環境が整えば」と話し、日本獣医師会に「被災者の生活再建のため、全国的なペットの無料預かり支援を」と呼び掛けている。

 馬場総合動物病院では、犬など二十匹ほど預かる余裕があるという。問い合わせは、同病院=電044(777)1271=へ。