トウキョウという街に住んでいると、クルマに乗ることなく、全て鉄道で済ませてしまうので、土地勘の欠如という病状を呈しやすい傾向にある。では東京メトロの路線図に詳しいかというと、いちいち案内板なる図画をもって果たしてどの路線を使えばいいのか示してくれるので、路線図など普段使う区間しか覚えていない。
これではいけないと、専門用語で「散歩」と呼ばれる対症療法によって土地勘の欠如を克服しようとすると、lost、一般に「迷子」と呼ばれる状況に陥りやすい。
こんなときにはsmartphoneという機器を使って駅にたどり着くのであるが、このsmartphoneがlow batteryなる症状を示すと、その他の手段、即ちpolice stationに駆け込む、あるいは公共の案内板を活用することになる。
前者の場合は問題ないのだが、後者では別の問題として、地図が読めないというものがある。
センター試験地理の地形図読み取りとは勝手が違うので、呆然としながら東西南北を把握しようとしても、現実のy-z平面と結びつける過程において深刻な問題が発生しやすい。y、z軸の正をどちらにとれば いいのか、どこが第一象限なのか、ベクトルはどの方向にいくら伸ばすべきか、その読み取りにかなりの時間がかかることになる。
すると、散歩の度にこういった目に遭うのも馬鹿らしいので、土地勘の獲得は諦めるのである。
