月に一度のブログ更新
9月は引っ越しで筋肉痛のみえリハの岡です。
前回の続きで「マルチメディアを使った教材の有効性」については次回にまわして


今回は、

「脳がどのように情報を処理するのでしょうか。」



認知負荷理論の考え方は、
人の認知や記憶には限界があるので、視覚や聴覚など個々に確立されている独自のシステム(スキーマ)を使用して効率よく情報を処理するというものです。


例えば、作動記憶には容量制限があり、人の短期記憶容量は7±2チャンク。

Miller, G. A. (1956). The magical number seven, plus or minus two: Some limits on our capacity for processing information. Psychological Review, 63, 81-97

最近では、4チャンク程度であるとの文献もある。
(チャンク:人が記憶できる量を塊りで表す)

作業記憶の容量限界に対応する方法の一つとして、認知的負荷を減らす必要がある。

どう減らすか。

人の認知構造は、作動記憶と長期記憶がある。
作動記憶に対する負荷は
1内生的認知負荷
 (学習課題などの教材にもともとある負荷) 
* 単語を覚えるよりも文法や数式を解く、身体構造を理解するほうが、課題に含まれる
要素や要素の相互関係が多くなり負荷も高くなる
2外生的認知負荷
 (専門的な学問や技芸を教える際におこる負荷)
 *情報の構造や認知的構造を軽視すると高くなる。

3密接的認知負荷
 (教材に由来する。)
 *スキーマ獲得や情報処理の自動化などで起こる。
 スキーマ:さまざまな物事に対して「その人が無意識のうちにしてしまう、ある決まったものの見方、考え方」を指す。スキーマは、ステレオタイプや偏見も含む、幅広い概念である。
例えば、バスに乗ったとき、運転手が女性だと、一瞬はっとして「女性が運転するのだ」と思うことがある。これは「バスの運転手は男性」というスキーマが、知らず知らずのうちに働くからだ。
                        グロービスのMBA経営辞書より


どの認知負荷が軽減出来るか

課題内容やスキーマ獲得の際の負荷の軽減は難しいそうなので


2の外生的認知負荷を低下させる必要があります。


情報の構造や人間の認知的構造に注意した伝え方を考える必要がありそうですね。



また、来月!

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