退院

毎日お見舞いに来ていた奥さんや引退したお友達のグリーン先生とも何度もお話を聞かせていただきました。この滞在でポール先生は80%回復。自分で歩け、左手も杖を持ったり両手で顔を洗ったり、頭をシャンプーできる様になりました。冗談で 

“私の目標は二度とここには戻ってこないこと” 

とみんなを笑わせ病棟に勤務しているみんなで退院祝いをし、ポール先生がこれからも家で回復を続けることを願いました。ほんとうに何気ない日々の関わり合いが私の記憶に焼き付いたように、ポール先生はリハビリ病棟のみんなの心を打ったと思います。前向きな姿、一生懸命リハビリに取り組むポール先生の姿をみんなで応援し、順調に回復していく姿に心から喜んでいました。ポール先生のように病棟すべての人に深い影響を与えるような患者さんを何人も見てきました。限りないほどのパワーをもらいました。リハビリの病棟で働く私たちは患者さんみんなのチアリーダーです。何気ない話をしたり、冗談を言ったり、一日のかかわりの中でその方の心が少しでも軽くなるように、上向きになるように、そして日々のリハビリに最高の精神状態で努められるように、それがみんなの目標でした。そのお返しに患者さんの回復が私たちのエネルギーに代わります。