作業療法士になってから手と肛門のすごさに感激することが何度もあります。(肛門の話はまた後になります。)私たちの手。いつも普通に使っているから何にも深く考えることはないけれど繊細で細かい作業から力強い作業まで、手と言う器官は生活の中であらゆることに必要とされています。人間の作業はほとんど手で行うことが多く、朝の身支度、食事、トイレ、字を書いたり、パソコンを使ったりするのも手で行う作業になります。アメリカで作業療法を学んだ方ならだれもが知っているこの一説。

 

“Man, through the use of his hands, as they are energized by mind and will, can influence the state of his own health.” 

Mary Reily

 

“人間は、心と意志によって生命力を得た手を使うことで、自身の健康に影響を与える。”

マリー ライリー

 

ポール先生の手は今でも頭に焼き付いています。一生記憶に残っているであろう野球のグラブのような大きな手。触った時、土仕事が好きなのかなっと思わせる皮膚の感触と正反対に筋力が全く働いていないずっしりした重い手。”大きい手ですねー“と冗談交じりに言うと子供のころから少年野球をして大学でもピッチャーをしていたと。今は感覚もないし、動かそうと考えても脳からの指令が届かないと言っていました。

”Feels like a dead arm”

”この手は死んでいるようだ“といいました。この方の手は動くようになるのか。昔のようにボールを投げれるようになるのか。この手の回復がポール先生の自立のカギになると思いました。