以前、ある新聞社の編集長と話をさせていただく機会がありました。
「繁岡さんのやってる活動は素晴らしいし、介護予防にとても期待できるものでもあります。
でも一つだけ足りないものがあります。何か分かりますか?」
私には「足りないものだらけ」という意識しかありませんでしたので、
具体的に決定的に何が足りないのか、そんな視点はありませんでした。
「足りないのは、エビデンスですよ」
なるほど・・・
エアリハが有効であるという研究結果や根拠。それが足りないと。
ガツーン!とやられました。全くその通りです。
不安が募り、自信もくそもありません。
だからといって私が研究する余裕もなければ、どなたかが取り上げてもらえるはずもなく、
未だにエビデンスという意味では何も実証できていません。
予防理学療法においても研究・根拠(エビデンス)が重要とされています。
それは研究(コホート研究、症例対照研究、横断研究、生態学的研究、介入研究など)だけでなく、
ただ、社会的に受け入れられたかどうかといったプロセスの検証であっても意味あるものだと位置づけられています。
エアリハには残念ながらエビデンスはありません。。。
でも手探りながら現場に出続け(全て投げ出した時もありましたが・・・)、課題を克服しながらブラッシュアップを続けました。
参加者が満足され、実践され、書籍となり、メディアにも取り上げられ、介護予防の講演として全国からお声掛けしていただけるという事実はあります。
そしてその規模は20名程度の少人数から1,000名の大ホールでの講演まで、地域の老人会主催、市町村主催、社会福祉協議会主催、その他病院、施設、企業研修、最近では県の主催まで様々です。
そういう意味では社会的には確実に受け入れられつつある段階です。
なぜ受け入れられているのか。
おもしろそうだから。
楽しいという声が多いから。
落語が聞けて体操もできてお得だから。
そういったこともあるかもしれません。
でも、私が実感する理由としては、
なかなか集まらない介護や福祉のイベントの啓発的な意味で
介護予防の話を国家資格の理学療法士である専門家が、転倒予防などのポイントを分かりやすく、
笑いを交えながら楽しく学べるということに価値があると思っています。
そして、思わずやってみたくなる!誰かに教えたくなる!
声に出して笑うことがこんなにも気持ちいいことだと知る!
自分のためになるんだろうけど難しい話は眠くなるだけ、覚えられない、資料の字も小さい、
家に帰っても体操をわざわざしようという気にならない・・・
私の講演はひたすらに話して、合間は体操します。資料もパワーポイントに頼ることもありません。
こんな講演のデメリットを解決できたことが受け入れていただけた理由だと感じています。
手前みそになりますが、おかげさまで
なにより参加された方々の満足度が、圧倒的に高いと言っていただけます。
エアリハに効果があるのか?
それに対して答えるためには研究、エビデンスが必要です。
でもエアリハは良いよ!という社会に受け入れられているという事実、全国に広がっているという人気や人の集まり具合、噂で聞いたエアリハは楽しくてためになるという庶民感覚、こういった捉え方をするならば、事実上、
「介護予防の講演ならエアリハ」
「お年寄りの合言葉がエアリハ」
と言われる日が来るかもしれません。
パソコンならMacよりWindowsを使っている人が圧倒的です。
つまり、ここにエビデンスはないんです。
ここにあるもの・・・
それこそが、特に根拠もなく一般的に広く受け入れられている・・・
デファクト・スタンダードと言われる考え方です。
エアリハは
エビデンスではなく、
「デファクト・スタンダード」を目指しています。
全国の高齢者に介護予防を伝える専門家。
日本で唯一のお笑い理学療法士。
笑いを痛みに変えるエアリハ講演。
一生モノの笑顔と健康を皆様に。
予防は究極の治療です。
介護を予防!
健康を呼ぼう!!