私が講演活動で関わるメインの世代は65歳以上の高齢者の方々です。
介護保険でいうところの第1号被保険者です。
65歳以上の方は市町村の認定を受け、
要支援もしくは要介護と判定された方が介護サービスを使えます。
(ちなみに第2号被保険者は40~64歳で、介護保険料は支払う義務がありますが、
介護サービスを使える人は限定的です)
2025年にはいわゆる団塊の世代が一気に高齢者になり、
国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)、3人に1人は65歳以上になると言われています。
今が2017年です。あと7年後の話です。
今から子供が急激に増えたとしても、7歳の子どもに何ができるでしょう・・・
少子化の問題が背中合わせとなり、支える世代の労働力不足が深刻化します。
マンパワー不足は外国人労働者やロボット化などの代替案を生みだしはしましたが、
普及されたとは言い難い状況です。
介護は相手の心と自分の心がひとつになることで、信頼関係が築けます。
言葉の壁、ロボットの限界はそんなところに現れてくるのです。
介護保険の財源は人件費にも重くのしかかりますので、
保険料の高騰化が進み、増税となり、
結局はすべて国民の負担(労働力)に掛かっているのが現状です。
この課題を解決するには「病気にならない!」
つまり「予防」という手立が重要なのです。
まずは労働世代である40代以上の生活習慣病を予防、健康増進!
(近年はメンタルヘルスも注目されています)
そして65歳以上の高齢者の病気の予防!
未然に防げる病気が主問題であるからこそ、
予防こそが治療費や介護費用の抑制となるのです。
ただ、非常に残念なことに・・・
健康な方ほど「予防」の意識は低いですよね。。。
だとすれば、自身の予防の前に、
「地域の方々のために」
そんな意識を育むことはできないでしょうか。
もちろん市町村が主体となって「まちづくり」をする必要があります。
だからこそ「地域包括支援センター」が創設されたのです。
65歳以上の方は本当に間もなく介護が必要となるような高齢者の方ばかりではないはずです。
定年を迎え、隠居生活と言われた夢のような自由奔放な生活が、
実はそれほど快適でないことを薄々感じておられるのではないでしょうか。
人の役に立ちたい
地域に貢献したい
誰かに必要とされたい
第二の人生の活躍の場が、ここにあります。
高齢者がここぞとばかりに介護保険を使う立場に走るのではなく、
支え合う、支援する、
お互いに見守り合う意識だけでも、予防の第一歩は進みます。
これを「互助」と言います。
確かにすでに指導者側が非常に高齢化して後継者がいない、とお嘆きの地域も多々ありますが、
まずは自分たちの地域で何かできることをやってみる、
このラインをなんとか市町村主体で超えて頂きたいと切に願います。
さらには働き盛り、ワーカホリックの40代、50代の方々にこそ、この一言です。
「健康第一」
病気になってはじめて後悔します。
二度とあの頃の体には戻れないことを。
あの時に「予防」さえしておけば・・・
本当の病気の怖さを、私は講演活動で伝え続けています。
病気を予防!
健康を呼ぼう!
予防は究極の治療です。