東北電力は広告で散々得をすると煽って従量電灯Bから「よりそう+eねっとバリュー」に変更を促していたが、「よりそう+eねっとバリュー」は燃料費調整額の上限を廃止しているため、突然、燃料費調整額がこれまでの5倍程度(約2500円)に上がってしまうことがあった。
東北電力はこのことを全くと言っていいほど周知しておらず、悪質なやり方をしていたと言わざるを得ない。
従量電灯Bのままにしておけば電気代は2000円程度安く済んでいた。(2022年12月分。シミュレーションすると従量電灯Bの方が安いという結果が出る)
1月分(12月上旬から1月上旬までに使った分)の料金は約1万5千円も掛かっている。
前年同月の料金は約1万円だった。
使用量は今月が約340kWhで前年同月の使用量は約330kWhだったため、約10kW多く使ってはいるが4千円以上も電気料金が上がっているのだから、燃料費調整額が4千円近く取られているのだろう。
2023年1月10日時点で未だに1月分の燃料費調整額が見れない状態になっているが、何かトラブルでもあったのかもしれない。
やはり燃料費調整額の上限を廃止というのは恐ろしい話なのだから、契約する時点で客に突然、電気料金が跳ね上がるリスクを説明するべきだった。
恐らく、ほとんどの客はそのリスクについて知らないまま契約しているのだろう。
電力会社だけでなく、主要メディアも全くそのことを伝えていなかったが、googleで検索を掛けると一番上に「デメリットと言っても、損をするというほどの大したものは存在しない」と書かれているページが出てくるが、これは間違った情報だった。
・追記 2023/01/11
結局、燃料費調整額は4586円だった。1月分の燃料費調整単価は13.41円だったが、来月は6.81円となっている。2月は大抵300kWh程度の使用量であるため、来月の燃料費調整額は節電しなかった場合、約2000円らしい。ちなみにこれはアパートで一人暮らしの料金。
また、何気に「再エネ発電促進賦課金」も結構な金額になっており、今月分としては1,179円も掛かっている。
結局のところ、燃料費調整額も再エネ発電促進賦課金も、どちらも固定された金額ではなく、使用電力量に掛けた金額となっているため、節電すればするほど電気料金は安く抑えられることになり、しばらく辛い思いをすることになる。
「よりそうeねっと」やファミリーバリューのデメリット! | 引っ越し&電力・ガス案内人 (nuun-records.com)
・追記 2023/01/11
例として、こたつを300W(弱の1つ上)で14時間使用した場合、電気代は1日に106.39円、1か月で3191.6円。
しかし、これに燃料費調整単価13.41円(1月分)をこたつ300Wの電力量4.2kWhに掛けると燃料費調整額は56.322円で、さらに再エネ発電促進賦課金単価3.45円を4.2kWhに掛けると再エネ発電賦課金は14.49円。
実際にかかる1日のこたつ300Wの電気代は106.39+56.32+14.49=177.2円、1か月(30日)で5316円になる。
つまり、電気代には燃料費調整額と再エネ発電促進割賦金という2つの余計な料金が上乗せされていることに留意しなければならない。
(よりそう+eねっとバリューでは300kWhを超えると1kWh単価が29.28円になるため、その場合の1日のこたつの電気代は、122.98+燃料費調整単価13.41x電力量4.2+再エネ発電促進賦課金単価3.45x電力量4.2=193.792円)
【参考】
よりそう+eねっとバリュー|東北電力 (tohoku-epco.co.jp)
ご利用明細|よりそうeねっと (tohoku-epco.co.jp)
・追記 2023/01/11
電力会社は4月から規制料金(従量電灯Bなど)の方でも値上げする予定となっており、現在よりも30%以上も電気代が上昇するらしい。
【参考】
「こうしたことから、当社は、⼤変苦渋の決断ではありましたが、規制料⾦について、本日、最⼤限の経営効率化の実施を前提に、2023年 4月1日からの平均32.94%の値上げを申請させていただきました。」
「契約種別︓従量電灯B、契約電流︓30A、使⽤電⼒量︓260kWh/月の場合)の電気料⾦は、現在のお支払額と比べて31.72%の値上げとなり、月額11,282円(値上げ額2,717円)となる⾒込みです。」
https://www.meti.go.jp/press/2022/11/20221124003/20221124003-4.pdf
※一部、用語の誤りを訂正しました。
燃料費調整額→燃料費調整単価
再エネ発電賦課金→再エネ発電賦課金単価